
職場でハラスメントをうけている人「ハラスメントを受けているが会社が対応してくれない…なんでだろう…。理由がわからない。何か気をつけることはあるのかな。」
本記事ではこういった疑問にこたえます。
■ 本記事の内容
ハラスメントを受けている被害者が会社に訴えたときに、何も対応してくれないことがあります。
この記事を書いている私は歯医者です。大きな病院に勤めていた頃、ハラスメントを受けました。心身ともに病みつつ現状を病院に訴えても、最初はまったく動いてくれませんでした。
この記事では、ハラスメント訴えてもなぜ会社が動いてくれないか…を解説します。
この記事を読むとハラスメントに悩む人が会社が動いてくれない理由、さらに注意するポイントがわかります。
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せっかく転職しても職場にまったくなじめないとき、「早めの退職」はネガティブな選択ではありません。むしろ貴重な体験。
医療や介護の現場では職場の人間関係にくわえ、患者(利用者)さんからのハラスメントリスクも高い。勇気を出して撤退した自分を褒めちぎりたい。心と身体の健康がなによりの宝物— しろたぬ@モグモグごっくん (@shirotanu_dds) December 28, 2020
『せっかく転職しても職場にまったくなじめないとき、「早めの退職」はネガティブな選択ではありません。むしろ貴重な体験。
医療や介護の現場では職場の人間関係にくわえ、患者(利用者)さんからのハラスメントリスクも高い。勇気を出して撤退した自分を褒めちぎりたい。心と身体の健康がなによりの宝物』
【腰が重い】パワハラ・モラハラに会社が対応してくれない5つの理由【渋られる】
次の5つです。
①:そもそもハラスメントではない
②:社内規則・就業規則がない
③:加害者と担当窓口が親密
④:めんどくさい・うやむやにしたい
⑤:証拠がない
少し詳しくみていきましょう。
①:そもそもハラスメントではない
当たり前ですが、そもそもハラスメントではない場合は対応してくれません。
本人がパワハラやモラハラだと思っていても、 該当しない場合もあります。
具体的には、仕事上の注意や指導ではハラスメントにはなりません。それに付随した人格否定や中傷が必要です。
くわしくは【つらい…】院長のパワハラ・モラハラを訴える方法【結論:証拠と決断】を参考にしてください。
②:社内規則・就業規則がない
社内規則・就業規則がないというわけで対応してくれないパターンもあります。
規則がない以上、処分できない…という考えからです。
とはいえ、パワハラ・モラハラは立派な犯罪です。状況によっては民事刑事どちらにも該当します。
そのため社内規則就業規則がないというだけではハラスメントに対応する理由にはなりません。
が、その正論を言っても、対応してくれないことが多いでしょう。
③:加害者と担当窓口が親密
会社の担当窓口が加害者と仲がよい…という理由で対応してくれないこともあります。
実績がある、経歴が長い…会社の中の人脈があるとハラスメント自体がもみ消されてしまうことがあります。
事実、加害者と会社の担当窓口がズブズブの関係で、苦労した経験があります。
一言でいうと、 公平性に欠ける、ということです。
④:めんどくさい・うやむやにしたい
単純にめんどくさいという理由で対応してくれないこともあります。
パワハラ・モラハラには事実関係やイヤリングなどが必要になります。
そのため正確かつ迅速な調査が必要になるため、作業は煩雑です。
どの窓口の人がやる気のないと対応してくれません。
⑤:証拠がない
証拠がない場合も会社としての対応は難しいです。
人の気持ち、心情だけでは判断しかねるからです。
バカと言われた、気持ち悪いと避けられている、無視される…こういった事例も一度だけだと立証するのは難しいです。
実際に言われている録音や、周りの証言、 継続性のあるメモ…は必須です。
逆をいうと、証拠さえあれば会社としては対応せざるを得なくなります。
【注意するポイント】会社がハラスメントに対応してくれないとき
実際にハラスメントを受けた…といいう体験をして、注意するポイントを紹介します。
他人は変えられない
他人は変えられない、です。
いかに相手が悪者でも、自分の正義を押し付けることはできません。
どう思い、どのように考えるかはその人次第だからです。
そのため対応してくれない会社を対応させるようにするというのはかなりの労力がかかります。
✔︎ マジで変わるのは自分しかない
証拠を突きつけたとしても開き直る人もいます。変えられるのは「自分だけ」…というのは忘れないようにしてください。
この辺りは一見ハラスメントと関係ないのですが、 嫌われる勇気という本はおすすめです。
書籍内で「ロバを水辺に連れて行くことは出来るが、水を飲ますことはできない」という話が出てくるので自分に当てはめて考えてくださいね。
読んでいない人はぜひ読んでみてほしいです。考え方、変わります。
戦わなきゃいけないときもある
とはいえ人には「戦わなければいけないとき」もあります。
たとえば自分の名誉や生活がかかっているときです。
どうしても汚名を返上したい、見返したい… という気持ちが強い場合はそれを無理に抑えるのも至難の技です。
そこまで行くと迅速な解決が、自分の時間のためにも必要です。
✔︎ 自分だけで無理なら外部を頼る
自分だけでどうしようもなくなった時は、外部の機関を頼ることもできます。
第三者の意見を聞く…というのは重要です。
強い意志は組織を動かす
強い意志は組織を動かします。
最初はまったくビクともしなくても、強い意志は相手を少しずつ動かすことができます。
何度も掛け合う、証拠を見つけて突きつける、協力者を募る…などは相手にとっては脅威です。
病院でハラスメントを受けたとき、私は幸運にも証拠や仲間を見つけることができました。
「腹を括る」覚悟があれば、かならず状況は変わります。
転職活動は早めに
といいつつも、転職活動を早めに行っておくこともオススメです。
理由は以下の2つ。
・会社が変わらない
・心が折れてしまう
どんなに粘っても会社が変わらない場合があります。また、途中で心が折れてしまう可能性もあります。
そのような体力やメンタルが消耗した状態での転職活動はなかなかうまくいきません。
そのため、元気なうちに転職活動を進めておくことが心の安定剤にもなります。
理由を知りつつ、ハラスメント対策を考える【メンタル消費は激しい】
今回の記事をまとめます。
①:そもそもハラスメントではない
②:社内規則・就業規則がない
③:加害者と担当窓口が親密
④:めんどくさい・うやむやにしたい
⑤:証拠がない
会社がハラスメント対応してくれないのには、理由があります。
それを知った上で、ハラスメントに立ち向かって戦うのか、撤退して転職するのか…それは個人の自由です。
どちらにせよメンタルの消費は激しいです。
共通するのは短期的な解決が最重要だということです。
証拠もないのに凹んでいても意味がありません。相手が変わることを期待してもいけません。居酒屋で愚痴るのも時間の無駄です。
状況を変えることができるのは自分自身だということを忘れないでくださいね。
今回は以上です。