
いまより高給を稼ぎたい歯科衛生士「歯科衛生士だけど、高給を稼ぐにはどうしたらよいのかな。できるなら高い収入をもらいたい。ラクして高給与を得る方法はあるのかな」
歯科衛生士さんには「もっと稼ぎたい!」と思っている人がわりと多くいます。
この記事を書いているわたしは歯科医師です。

複数の歯科医院で働いているため、たくさんの歯科衛生士さんとお仕事しています。
その中には、「ラクして稼ぎたい」…なんていう本音も漏らしてくれた歯科衛生士さんもいました。
この記事では、歯科衛生士が高収入を得るための方法を5つ解説します。
そもそも歯科衛生士にとっての高収入とはどのくらいか…、ラクして稼ぐ方法はあるのか…まですべてわかります。
この記事を読むと、いまより稼ぎたい!と思っている歯科衛生士さんの給料がアップする可能性が少しだけ上がります。
■ 本記事の内容
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関連記事 ▶︎【歯科衛生士が稼ぐには】安い給料を上げるための完全ロードマップ
他人に期待しない…って、とても大事にしてる。昔は勝手に期待した結果、メンタルが疲弊してた。見返りを求めたり、「思い通りに操りたい」という支配的思考にもなりやすい。そうやって心をすり減らすより、穏やかに生きていたい。期待しない…って一見冷たいようだけど、優しくなれるし心は安定する。
— しろたぬ@介護×歯 (@shirotanu_dds) April 24, 2022
【勝ち組への道】歯科衛生士が高給を稼ぐには?【方法 5選 /ラクして高収入はムリ】
下記の5つです。
①:資格を取る
②:ひとつの病院に長く勤める
③:高収入の求人をさがす
④:東京で働く
⑤:副業する
ラクをして稼げる方法は…正直ありません。そんなものがあったら、誰でも高級取りになっているはずです。
どの方法でも、少しの努力は必要です。
歯科衛生士にとっての高給とは?
そもそも、歯科衛生士の「高給」とはどのくらいなのでしょうか。
”厚生労働省の賃金構造基本調査”によると歯科衛生士の平均年収は350万円です。これは手取り月給にするとおよそ24万円。
>>参考:【結論:350万円です】歯科衛生士の年収を徹底解説する【実態はどれくらい?平均は?】
このことから年収500万円以上、月の給与(額面)で40万円以上あると、高給をもらう勝ち組歯科衛生士と呼んでもよさそうです。
それでは、歯科衛生士が高給を稼ぐための5つの方法を解説していきます。
①:資格を取る
資格を取る、高給を稼ぐためには有効な手段です。
特殊なスキルは手当という形で給料がアップすることが多いからです。
・認定訪問歯科衛生士
・歯周病学会認定衛生士
・インプラント専門歯科衛生士
・日本歯科審美学会歯科衛生認定士
・ホワイトニングコーディネーター
資格を取ることは自分の成長という意味でも、素晴らしいチャレンジです。
とはいえ、資格を取るまでには時間も費用がかかります。取った資格をきちんと評価してくれる職場でなければ意味がありません。
今働いている職場に「△△の資格を取ろうと思うのですがどうですか?」とジャブを入れてみるのはアリです。
②:ひとつの病院に長く勤める
ひとつの病院に長く勤めていると給料は上がっていくことが多いです。
仕事の量だけでなく責任感も増してくるからです。
勤めた当初は20万円前半だった給料が、20年経つと40万円弱になっていた…という歯科衛生士さんもいます。
気を付けなければいけないのはその病院に「昇給」がしっかりあるかどうかということです。
先輩がいる場合は上がり具合を確認してみてもいいかもしれません。
✔︎ 稼ぐためには良質な人間関係は欠かせない
稼ぐためには、良質な人間関係は欠かせません。人間関係が悪いと、稼ぐ効率が落ちるだけでなく、メンタルがやられて働けなくなることがあります。
実際、院長や同僚ともめてうつ病になった歯科衛生士さんもいます。
人間関係は将来の財産にもなります。
③:高収入の求人をさがす
高収入の求人を探すのも有効な方法のひとつです。
今は具体的な給与額で検索できるだけではなく、病院内部の人間関係を事前に教えてくれる求人サイトもあります。
求人サイトを経由すると口約束ではなく書面で交わすことになるので、事前と話が違うということが起こりにくいのも特徴です。
参考:歯科衛生士向け求人サイトの選び方+おすすめ3選【失敗したくない】
とはいえ、最初から高収入を掲げている求人はデメリットがあったりします。
✔︎考えられるデメリット
・高収入の求人はすぐになくなる
・労働時間が長い
・仕事内容がハード
・給料は保証されない場合も(歩合制)
「最高でいくら」「〜円以上可能」なんて書いてあったりする場合もあるので、事前の調査は必須です。
④:東京で働く
「東京で働く」は有効な手段のひとつです。
歯科衛生士の平均年収は350万円ですが、東京に限ると380万円まで上がります。
50代になると400万円近くもらっている歯科衛生士さんもいます。
ですがそのぶん、日々の生活コストがかかる…というデメリットもあります。
このあたりが気になる人は 東京で歯科衛生士として働くメリット・デメリット【1分でよめる】を参考にしてください。
⑤:副業する
「副業する」も高給を得るための手段です。歯科衛生士以外の仕事をすると収入は増えます。
仕事の後に飲食店でバイトをしたり、夜のお店で働いている歯科衛生士さんもいました。
副業することで収入を上げることは比較的簡単ですが、自分の人生の時間を使っているという意識も忘れないようにしてください。
すぐにお金にはなりませんがブログや SNS で自分の価値を高めていくということもオススメです。
【ラクして勝ち組はムリ】歯科衛生士がラクして高収入を稼ぐ方法はない
ラクして稼げるならみんなやっている
結論、歯科衛生士がラクをして高収入を得る方法はありません。
そんな方法があるならみんなやっています。
資格取得のようなスキルアップにしても時間とお金がかかります。
高給の求人を探すことも一見簡単そうですが、労働時間が長かったり、仕事内容がハードだったり、歩合制だったりと高収入に見合った対価を求められます。
とはいえ、あきらめる必要はありません。
重要なのはあきらめずにトライし続けることです。トライしなければ何も変わりません。
楽しいかどうかは重要【収入だけを判断軸にしない】
「楽しい!」という要素はとても重要です。
以前こんなツイートをしたらかなりの反響をいただきました。
高齢者にかかわる仕事をしていると「楽しみは老後にとっておこう」みたいな考えはけっこう危険だと感じる。
目が弱くなると読書やゲームは疲れるし、足腰が悪いと遠出も難しい。今やりたいこと、今しか体験できないことはすぐにでも計画するべき。それに、ヒマな老後が存在する保証なんてどこにもない— しろたぬ@モグモグごっくん (@shirotanu_dds) November 14, 2020
『高齢者にかかわる仕事をしていると「楽しみは老後にとっておこう」みたいな考えはけっこう危険だと感じる。
目が弱くなると読書やゲームは疲れるし、足腰が悪いと遠出も難しい。今やりたいこと、今しか体験できないことはすぐにでも計画するべき。それに、ヒマな老後が存在する保証なんてどこにもない』
人生の時間は有限なので、その時間を使って「何をするか」はとても大切です。
出来る限り人生は楽しみたいですよね。
関連記事 ▶︎【幸せ】歯科衛生士がのんびりした歯科医院で働く方法【簡単ではない】
✔︎仕事も興味のある分野を
仕事に関しても なるべく自分の興味があることをやってみましょう。
稼ぐだけにフォーカスしてしまうと、結局精神的にきつくなって途中で諦めてしまいます。
紹介した5つの方法は同時進行できるので、自分にあったものから少しずつ進めてみてはいかがでしょうか。
人との出会いを大切に
1つ補足しておくと、「人との出会い」も大切にしてくださいね。
人との出会いで、人生は激変します。それが良い方向に行くこともあれば、悪い方向に流れることもあります。
ですが自分が動いた結果出会った人は、自分を成長させてくれる人たちです。
参考:【限界】人間関係に疲れきった歯科衛生士が良質な職場をみつける方法 3つ
その経験は必ず役に立ちます。それに信頼できる仲間ができれば、自分の支えになりますよ。
【稼ぐには】ゆっくりでよい、走り続けよう【月収40万・年収500万を目指して】
今回の記事をまとめます。
✔︎歯科衛生士が高給を稼ぐための5つの方法
①:資格を取る
②:ひとつの病院に長く勤める
③:高収入の求人をさがす
④:東京で働く
⑤:副業する
結論、歯科衛生士として高収入を稼ぐのは無理ではないものの簡単ではありません。
高収入を稼ぐためのコツはあきらめないことです。
そのためには自分なりに居心地のいい場所を探しつつ、遠回りでもいいのでトライし続けることが大切です。
最初に張り切りすぎて無理なノルマを設定してしまったり、周りと比較しすぎて萎えてしまったり…
こういった「あきらめてしまう環境」に自分を置かないようにしましょう。
何事も正解は一つではありません。自分らしいやり方が必ずあるはずです。
まずは月収40万・年収500万を目指して、 ゆっくりで良いので走り続けましょう。
人生を楽しみつつ!今回は以上です!