
院長からパワハラ・モラハラをうけている人「クリニックの院長からパワハラ・モラハラを受けていてツラい。もうガマンできないし、許せない。正直、訴えたい…」
こういった悩みを解決します。
✔︎ 本記事の内容
・院長のパワハラ・モラハラを訴える方法
・院長を訴えた…その後
✔︎対象読者
看護師・歯科衛生士・歯科助手…といった病院(クリニック)で働く医療従事者のひとたち
✔︎ 記事の信頼性

この記事を書いている私は、複数の医院に勤務している歯科医師です。
以前に勤めていた病院で、パワハラを受けたことがあります。
最近も歯科医院ではたらくスタッフに「院長からパワハラを受けている」と相談を受け、協力しました。
病院スタッフがクリニックの院長から「パワハラ・モラハラ」を受けている事例を、チラホラ耳にします。
この記事では実際の事例をもとに、
・スタッフが院長からパワハラ・モラハラを受けたときの解決方法
・訴えた後におこること
・万が一解決できなかったときのセーフティネット
…を紹介します。
この記事を読むと、パワハラ・モラハラを受けている病院スタッフの未来が少しだけ明るくなります。
■ もくじ

【つらい…】院長のパワハラ・モラハラを訴える方法【結論:証拠と決断】
院長のパワハラ・モラハラを訴えるまでの流れ
以下のとおりです。
ステップ ①:証拠をあつめる
ステップ ②:訴える
ステップ ③:その結果で決断する
詳しくみていきましょう。
パワハラ・モラハラとは?
まずはパワハラ(パワーハラスメント)とモラハラ(モラルハラスメント)の定義について解説しておきます。
自分が置かれている状況が本当に「パワハラ・モラハラ」にあたるか確認することは大切です。
・パワハラ:仕事上の立場を利用して、精神的身体的に苦痛を与えること
・モラハラ:倫理や道徳に反する精神的な暴力や、言葉や態度による嫌がらせ
パワハラは上の立場の人が下の立場の人に行うものです。
一方で、モラハラに立場は関係ありません。 部下から上司、同僚から同僚…もあり得ます。
実際の事例は以下のリンクを参考にしてください。ハラスメントに該当するかどうか…を詳しく解説しています ▼
あらかじめ病院の『就業規則』を確認する
つぎに、病院に就業規則がある場合はかならず確認しておきましょう。
「ハラスメント」だけではなく、「病院内の規則違反」で訴えることができるからです。
就業規則には、悪口を流してはいけない・誹謗中傷してはいけない・いじめを行ってはいけない…といった文言が並んでいることがあります。
病院によっては、就業規則が存在しない場合があります。とくに小規模の病院は存在していないこともあります。
その場合でも問題ありません。このあと解説する「証拠」のほうが重要ですので、証拠集めに注力してください。
✔︎ 社保に加入しているかチェック
正社員がハラスメントが原因で仕事を失った場合でも、社会保険に加入していれば、失業保険をもらえます。
そのため、「社保」に入っているかも確認しておきましょう。
ステップ ①:パワハラ・モラハラの証拠を集める
まずは、院長からパワハラ・モラハラを受けた…という証拠を集める必要があります。
証拠能力の高い順に並べます。
①:録音
②:医師の診断書
③:メモ
④:証言
証拠がなければ、はっきりいって訴えても、うやむやになる可能性が高いです。
①:録音
録音の証拠能力は、とても高いです。そのため、院長の話を録音しておくことは有効です。
その中に、悪口・暴言・中傷の発言が記録として残せると、決定的な証拠になります。
ハラスメントをうけたら、すぐにボイスレコーダーを準備して証拠を残すようにしましょう。
経験談ですが、ハラスメントを受けると気力がなくなります。この記事を読めるような気力のあるうちに、証拠を集めておきましょう。
気力が無くなってから行動するのは、おそらくムリです。
証拠を使うかはわかりません。ですが証拠がないと、泣き寝入りするしかありません。
✔︎ 相手に無断で録音することについて【秘密録音と盗聴】
相談した弁護士によると、録音した本人がその場にいる場合には無断で録音することは問題ありません…とのことでした。(秘密録音と呼ばれます)
自分がその場にいない環境での録音は、盗聴になるようです。ですが、それ自体が罪になるかどうかは状況によります。
例えばその録音を利用して脅したり、相手の家に侵入して録音するような場合…は犯罪性が高いです。
一方で、職場のロッカーにレコーダーを入れておくような場合は、パワハラなどから自分の身を守る目的であれば有用とみなされることが多いようです。
携帯をおいておけないような場所には、ボイスレコーダーを用意しましょう。
24時間以上の録音ができる・音質がよい・ボールペンくらいのサイズ感…のモノがオススメです。
✔︎ おすすめのボイスレコーダーはこちら
②:医師の診断書
医師の診断書は有効です。診断名の書いてある公的な文書だからです。
✔︎ 病名の例
・不眠症
・抑うつ状態
・適応障害
症状によって病名がつきます。状態によっては、休職の推奨をされることもあります。
診断書には「職場でのハラスメントによる〜」という記載をしてもらった方がよいです。
精神的につらい…メンタルが病みそう…という場合は、早めに受診することをオススメします。
✔︎ 心療内科や精神科っていきにくい…
心療内科や精神科って…と思うかもしれませんが、いまはかなり一般的になってきています。
事実、精神科や心療内科は予約が取りにくいです。
そのため、本当に必要な時にすぐ予約が取れるかわからない…のは悩ましい問題になっています。
早めに専門医に相談しておきましょう。まずは心療内科が気軽でよいと思います。
「医療」は自分の身を守るお守りになります。
③:メモ
録音や診断書に比べるとやや弱いですが、メモも有効です。
悪口や理不尽な内容を日付を付けて、メモしておきましょう。
ですが、すぐに作ったようなメモはダメです。
定期的に、日々の状況を記録しておくことが大切です。
④:証言
まわりの人の証言は有効ではあります。
ですが、実際は「期待できない」…というのが現実的な話です。
同僚や後輩などは相談に乗ってくれることはありますが、いざ院長に歯向かうとなると尻すぼみになる例をたくさんみてきました。
当たり前なのですが、みんな自分が可愛いんですよ。そして、生活もあります。
そのため、「周りのひとの証言」は、訴えをあげるときの確実な戦力とは言い難い…ことを忘れないでください。
✔︎ 相談は心を安定させる
とはいえ、信頼できる人への相談は自分の心が安定します。
パワハラやモラハラを受けると必ず途中でめちゃくちゃつらくなります。全てを投げ出したくなるときがあります。
そのときに、心癒せる相談相手はどうしても必要です。 信頼できる人に相談しておきましょう。
ステップ ②:院長を訴える【訴える内容は2つ / 訴える先も2つ】
訴える内容と、訴える先はそれぞれ2つずつあります。
訴える内容 2つ
まず「訴える内容」は以下のとおりです。
・ハラスメント
・就業規則違反
パワーハラスメントやモラルハラスメントをやめてほしい…ということが主訴になります。
先方の対応によっては、証拠を出す必要があるかもしれません。
先ほども書きましたが、就業規則違反は就業規則がないと訴えることができません。(就業規則がないこと自体も問題ですが今回は置いておきます)
この場合はハラスメントのみで訴えましょう。
訴える先 2つ
訴えをあげる先は、以下の2つです。
・院長に直接
・ハラスメントの相談窓口に訴える
小さい病院だと、院長に直接訴えることになります。
反省してくれるような性格であれば良いですが、逆ギレしてくる可能性もあります。
大きめの病院だと、ハラスメントの相談窓口を設置していることが多いです。その窓口に相談するのは有効です。
すべては訴えた先の人間次第
以前に大きい病院であった事例です。
ハラスメントを録音して証拠を集めて相談窓口に相談したら、録音した行為自体を責められ、ハラスメントそのものが揉み消された…ということがありました。
理不尽な話です。
つまりどんなに証拠を集めても、訴えをあげる相手次第ですべてが変わる…ということは忘れないでください。
怖いですよね…。内部への訴えは、証拠集めたら必ず認められるわけではないのです。
そこで、どうしても納得いかない場合は外部の機関を利用することになります。
外部の機関を利用する
外部の機関を利用するメリットは、「公平な目」で見てくれることです。
集めた証拠をもって、以下の機関に相談してみましょう。
正しい証拠があれば、病院に連絡して是正を求めてくれます。
ただしここまで来ると、「戦う」という姿勢が色濃くなってきます。
ステップ ③:院長を訴えた…その後【決断のとき】
「ステップ ①:証拠をあつめる → ステップ ②:訴える」…この後におこるアクションは2つです。
・職場の環境が改善される
・退職する
職場の環境が改善される
訴えれたことにより、職場の環境が改善されることがあります。
すぐに反省できる性格の院長…であれば変わる可能性はあります。
とはいえ、「人はそう簡単に変わらない」という可能性は忘れてはいけません。
どんなに証拠集めてつきつけたとしても、「だからなに?」「やれるもんならやってみろ」と開き直る人もいます。
結局、他人は変えようとするのは難しいです。変えられるのは「自分自身」だけです。
ご存じの方も多いと思いますが、このあたりの考え方は「嫌われる勇気」という本がかなり参考になります。
「ロバを水辺に連れて行くことはできるが、水を飲ますことができない」という話が出てくるので、自分に当てはめて考えてくださいね。
退職する
訴えをあげても、「自分が納得できる結果」が得られるとは限りません。
そのため、失望して退職したり、途中で諦めて退職する可能性…があります。
休職する…ということもありますが、復帰しても改善が認められないのであれば、退職するというパターンが多いです。
✔︎ 限界のときは退職代行サービスを利用しましょう
退職すらも精神的にキツすぎるときは、「退職代行サービス」を利用することオススメします。
3万円ほど費用はかかりますが、100%の確率で即日退職することができます。病院側と話す必要も一切ありません。
ガマンしすぎて健康を失うと、3万円以上の通院費だけでなく、治すまでに時間もかかってしまいます。
自分の心と体の健康が何より大切…ということは忘れないでくださいね。
もう限界…という状態なら、まずは退職代行サービスに登録して、無料相談をしてみましょう。
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✔︎ オススメの退職代行サービス
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証拠集めと同時に転職活動を
証拠集めと同時に「転職活動」しておくことを、強くオススメします。
万が一、失意の中で退職してしまったら、その状態でよりよい転職先を選ぶのは難しいからです。
次の転職先がある…というのは、心の余裕にもつながります。
自分にあった転職先を探すなら、転職サイトに登録して、気になる求人をチェックしておきましょう。
「看護師」と「歯科衛生士」にそれぞれ、おすすめの転職サイトを紹介しておきます。
✔︎ 看護師の転職につよい転職サイト
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✔︎ 歯科衛生士の転職につよい転職サイト
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実際に利用したひとの評判も上々です。
サイトごとに取り扱う求人が違うので、求人サイトは複数に登録しておきましょう。
パワハラ・モラハラを解決して未来に踏み出そう!
私も経験しましたが、パワハラ・モラハラはされた側にとっては想像できないほどにつらいものです。
仕返しをしたくなる気持ち、悔しくてたまらない気持ち…はとてもよくわかります。
ですが「人生の時間は有限」です。
どうしても変わらない環境なのであれば、そんな人達のために自分の人生の時間を使う必要はありません。
さっさと立ち去りましょう。
…といわれても、やっぱりすぐには納得できないですよね。
なんで被害者の自分がこんな思いをしなきゃいけないんだ…仕返しをしたい…と。
このまま仕事を辞めたら、お金の心配だってあります。
ですので、粘りたい人は納得するまで粘るのは自由です。
ただし、そのためには「証拠は命」ですよ。
とはいっても、朝に仕事に行けなくなったり、毎日眠れない…といった症状がある場合は、すぐに病院に行って相談してください。
繰り返しますが、自分の心と体の健康が何よりも大切です。近い将来、未来をみて進んでいけますように。
今回は以上です。
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