歯科衛生士として転職を考えたとき、「30代」という年齢が気になっていませんか?
- 歯科衛生士の求人はたくさんあるけど、30代歯科衛生士の需要ってどうなんだろう
- 専門のスキルがなくても30代で転職できるかな
このように悩むケースは多いです。
そこでこの記事では、30代の歯科衛生士の転職事情・転職のコツをわかりやすく解説します。
✔︎ この記事を書いたひと
仕事する中で、30代の歯科衛生士さんの転職・退職を目にする機会も多いです。
この記事を読むと、転職を考えている歯科衛生士さんの、
- 30代の歯科衛生士の転職事情をしりたい
- 転職に成功するコツがあれば教えてほしい
…という疑問がすべて解決できます。
今の仕事に不満がある…という30代の歯科衛生士さんはぜひご覧ください。
■ もくじ
30代歯科衛生士の転職事情
まずは、30代の歯科衛生士の転職事情を解説します。
転職回数
歯科衛生士の転職回数は以下のとおりです。
- 転職回数 1回:24%
- 転職回数 2回以上:19%
- 転職回数 3回以上:15%
- 転職回数 4回以上:15%
(参照:歯科衛生士の勤務実態調査)

約75%の歯科衛生士は転職経験があり、平均の転職回数は2.5回。
もはや転職…は当たり前の時代です。
転職先
歯科衛生士の90%以上は歯科医院に転職します。
そのほかは病院、行政、介護施設などがあり、歯科とは関係ない他業種への転職もあります。
» 病院勤務の歯科衛生士の仕事内容・年収を解説【デメリットあり】
30代歯科衛生士の平均給料
30代歯科衛生士の平均年収は次のとおりです。
- 30〜35歳:平均年収 340万円
- 35〜39歳:平均年収 350万円
ボーナスなしで考えると、月額給料は約30万円ということになります。
>>【リアル】30代歯科衛生士の給料相場を解説する【稼ぐより心の安定】
転職後の給料
前職より給料がかならず上がるとは限りません。つぎの要因に影響されるからです。
- スキル
- ブランク
- 医院の経営状況
- 住んでいる地域
- 業種(一般・矯正・審美)
- 規模(大手なのか個人なのか)
給料がさがる可能性も考えられるので、職場選びは慎重に考えることが必要です。
30代歯科衛生士のよくある転職理由
30代歯科衛生士の転職理由は以下のとおりです。
- 人間関係
- 給料への不満
- 待遇への不満
- 仕事内容・やりがいの喪失
- ライフステージの変化
人間関係
人間関係は歯科衛生士の転職理由第1位。
- 院長との関係
- スタッフとの関係
- 患者さんとの関係

いじめやハラスメントは何度も耳にしたことがあります。
一度人間関係がくずれると、元に戻るのは容易でありません。「悩む→退職する」…という流れになりやすいです。
給料への不満
給料の不満は「給料がひくい」「給料があがらない」の2つに集約されます。
- 残業代がでない
- 他の人よりも給料少ない
- 言われていた給料よりも少ない
- 長く働いているのに、給料が上がらない
給料の不満は、将来への不安になりやすいです。
待遇への不満
待遇の不満は大きな転職理由になります。
- 有給
- 社会保険
- 厚生年金
- 拘束時間
- 家賃補助
- セミナー補助
とくに個人の歯科医院の場合、これらの制度が整備されていないこともあります。
仕事内容・やりがいの喪失
仕事内容に疑問がある、やりがいを喪失する…は歯科衛生士として働く上で致命的です。
- 院長のやり方に疑問がある
- 病院の理念と実態が違いすぎる
- スキルアップできない
こういった実情は退職する理由に十分なりえます。
ライフステージの変化
結婚、子育て、介護、引っ越し…といった、自身のライフステージの変化は退職理由になります。
とはいえ働きやすい歯科医院だった場合は、復職を前提に退職する人も。

今はブランク明けの歯科衛生士さんの採用に積極的な歯科医院もふえてきた印象です。
【今後のキャリアプラン】30代歯科衛生士の「転職のコツ」
- 人生を考える
- つよみを考える
- 希望の条件を整理する
以上の3つを考えると、転職の効率は一気にあがります。
人生を考える
いまの置かれている状況をふまえつつ、人生のビジョンについて冷静に考えてみましょう。
独身・子育て中・シングルマザー…など、個人の状況によって、今後どのような働き方をしたいか…がちがってきます。
- このまま正社員で働きたい
- ブランク明けで仕事したい
- 週何日かでバイトしたい

ワークライフバランスを考えることは、転職だけでなく、生き方を考えることにつながります。
20代の頃とくらべて経験値が上がっているので、物事を冷静に考えることができます。
歯科衛生士としての方向性も大事
歯科衛生士としての方向性も大事です。
- バリバリ働いてスキルをあげていく
- 普通に働いてプライベートを楽しむ
- ただ単純にお金をもらえるからやる
これには個人差があるので、正解はありません。
自分自身の意欲を確認しましょう。
ここを確認しておかないと、転職先との温度感でミスマッチができやすく、悲劇をうみます。
✔︎ 参考記事
つよみを考える
つよみを理解することで、転職時のアピールポイントになります。
つよみには、スキルなどの「技術的なもの」と、性格・人間関係などの「人として」のものがあります。
✔︎ 技術的なつよみ
- 資格をもっている
- 有名な先生のもとで勉強している
✔︎ 性格的なつよみ
- 穏やかで人間関係を乱さない
- クレーム処理に長けている
「つよみがないこと」は、つよみ
とはいえ、このような「つよみ」がない…という人もいると思います。

実は、「つよみがない」ことはそれ自体でつよみになります。
なぜなら、伸びしろが大きいから。
そのため、歯科医院側からの評価は高めです。自信を持って大丈夫です。
希望の条件を整理する
「希望の条件」を考えることも大事です。条件を満たすからこそ、転職する意味があるからです。
- 稼ぎたい
- 社会保険に入りたい
- 早い時間におわりたい
- 穏やかな人間関係で仕事したい
- スキルアップできる環境で働きたい
希望の条件を決めることで、転職先を効率的に絞りこむことができます。
さらに、具体的に落とし込んで、どんどんブラッシュアップするのはオススメです。
- 稼ぎたい → 給料30万以上
- 早い時間で終わりたい → 18時まで・残業なし
- 福利厚生が充実している → 社保完備・育児休暇・介護休暇・退職金
- スキルアップできる環境で働きたい → 勉強会・セミナー補助あり
- 穏やかな人間関係で仕事したい → 院長がやさしい・スタッフの歳が近い
30代の歯科衛生士転職で注意するポイント
30代歯科衛生士の転職で注意するポイントを解説します。
希望条件はブラさない
さきほど決めた「条件」をブラさないようにするのは大事です。
- 給料
- ライフワークバランス
- 福利厚生
- スキルアップ
- 人間関係
優先順位をしっかりと決めましょう。
ここがブレると転職先選びが難しくなるだけでなく、中途半端な転職先に就職することになるからです。
転職先では謙虚さを忘れない
転職先では謙虚さも重要です。
なぜなら、転職先の歯科医院では新人だからです。自信がありすぎると、謙虚さをわすれがちのので注意してください。

前の病院では△△だった…みたいな発言はNGです。
そもそも歯科衛生士の求人は多い
歯科衛生士の求人は多いです。実際、歯科衛生士の有効求人倍率は20倍。
ひとりの歯科衛生士に20件の歯科医院が求人を出している状態です。
歯科衛生士が必要とされている職業なので、妥協せずに探しましょう。希望に合った歯科医院はかならず見つかります。
転職サイトで求人を探してみましょう
実際に転職サイトを利用して、歯医者の求人を探してみましょう。
条件で絞り込む【軸が大事】
条件の軸をいれて、絞り込んでいきます。
このとき、求人が100件以上あるようであれば検索の条件があまいです。もう少し絞り込みましょう。
逆に、0件なら、条件が厳しすぎます。
10件前後の歯科医院の求人情報になるまで、絞り込んでください。
適切な転職サイトを利用する
- 求人数が多い
- こまかい条件で検索できる
- 歯科医院の内部情報を教えてくれる
30代歯科衛生士さんが希望にあった医院を見つけるなら、上記にあてはまる転職サイトに登録して求人をチェックしておきましょう。
30代の歯科衛生士にオススメの転職サイトはこちら ▼
とくにデンタルワーカーは年間転職者数3万人を誇る転職サイト。

求人紹介だけでなく、給与交渉や履歴書の添削・面接の同行までサポートしてくれるのは、他の転職サイトにはない強みです。
強引に転職をすすめられることもないので、転職に不安のある30代歯科衛生士さんにぴったりの転職サイトです。
【FAQ】30代での歯科衛生士転職の疑問・悩み
30代歯科衛生士転職のよくある疑問・悩みをまとめました。
年収が下がるのでは?
転職して年収が下がる可能性はあります。
とくに、「今の歯科医院が長い」場合は昇給していた可能性もたかく、転職すると給料が下がるパターンも多いです。
そのため、年収・給料に重きをおいているひとは「転職しない方がいい」場合もあります。
30代の歯科衛生士にオススメの分野は?
歯科衛生士が仕事する歯科医院にはいろいろな分野があります。一般歯科以外に、矯正、外科、小児、審美…などです。
その中でも30代の歯科衛生士にオススメなのは訪問歯科です。これからは超高齢社会をむかえ、老化や介護は身近になってきます。

親や親戚が介護状態になる、老人ホームに入居する…といった例もふえてきます。
介護のスキルや経験は、自分自身のかならず役にたちます。
>> 訪問歯科での歯科衛生士の仕事・役割を歯医者が解説します
30代の前半と後半で違いはある?
30代の前半と後半で大きな違いはありません。
とはいえ、一般的な転職では年齢が高くなればなるほど、難しくなる傾向があります。

思い立ったときが転職活動するタイミングです。
40代になったらどうなるの?
歯科衛生士が40代になっても、職に困ることはありません。歯科衛生士という国家資格があれば、当面求人はあります。
給料も30代よりも上がることが多いです。
関連記事:40代歯科衛生士の平均年収を解説します
とはいえ30代とくらべると、技術や人間性を求められることも多いです。できることはなるべく30代のうちに経験しておきましょう
ブランク明けで不安
ブランクからの復帰を考えたとき、不安を感じる人も多いです。
しかし最近は、ブランクに理解のある歯科医院も増えてきました。以下のような対策も有効です。
- 週1のバイトからはじめる
- 復職セミナーを受ける
- ブランクOKの歯科医院に就職する
»【復帰が怖い】ブランクのある歯科衛生士が不安を払拭する3つの方法
他業種への転職・就職もあり
歯科衛生士という職業に魅力を感じていないのであれば、他業種、別の職種で働く選択肢もありです。
他業種で仕事することは自身の経験をあげることにつながります。

飲食・介護・通信などの会社に勤務した歯科衛生士さんもいます。
ライターや動画配信といった副業を始めた歯科衛生士さんも。
歯科衛生士としての復帰はいつでもできます。興味のあるは、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ:30代での転職を成功させよう
今回は、30代の歯科衛生士が転職を成功させるコツを解説しました。
30代歯科衛生士の転職理由は以下のとおりです。
- 人間関係
- 給料への不満
- 待遇への不満
- 仕事内容・やりがいの喪失
- ライフステージの変化
ひとつでも当てはまるなら、転職サイトの求人情報をチェックしてみましょう。
おすすめの転職サイト ▼
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強引に転職をすすめられることもないので、転職に不安のある歯科衛生士さんにぴったりの転職サイトです。
今の仕事に不満がある…、転職・就職に失敗したくない!…という30代の歯科衛生士さんはぜひ利用してみてください。