認知症の祖母と暮らす10代女子のやさしいババ活【大切な人に感謝を】

こんにちは、しろたぬです。高齢者の治療を専門にする歯医者です。

 

先日、下記のツイートをしました。

『10代女子のやさしいババ活。同居する認知症のお婆さんから1日に何度もお小遣いを受けとる10代のお孫さん。毎回500円。
何買うの?ときくと「使わないよ。バイトしてるし。内緒でお財布に戻してるの。婆ちゃん私にお金あげると喜ぶんだ」…素敵すぎる。(パパ活に見えた人は邪悪な自分をぶっ叩いて下さい』

ちょっと反応が多かったので、深掘りします。

 

いま介護をしている人はもちろんですが、全ての人にはこれから介護に携わる可能性がありますので、参考になると思います。

 

記事を書いている私は、 高齢者専門の歯医者として、患者さんの自宅や高齢者施設、入院先の病院などに出向いて歯の治療をする『訪問歯科』をおこなっています。

>>参考:【訪問歯科とは..?】訪問歯科診療とは何者なのかを解説します【聞き慣れない】

 

普段から Twitter で医療と介護の情報を発信しているので信頼の担保になると嬉しいです。

 

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ババ活の背景【認知症の高齢者を自宅で介護】

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認知症のお婆さんの歯の治療中

お孫さんと一緒に暮らす認知症で身体の不自由なお婆さんは、外出することができません。

 

そのため、歯の治療も訪問歯科と呼ばれる、自宅で歯科治療ができるサービスを利用しています。

 

私がいつものようにお婆ちゃんのお部屋で歯の治療していると、 開きっぱなしのドアから同居するお孫さんが廊下を通るのが見えました。

 

お孫さんの姿を見かけたおばあちゃんは「〇〇ちゃん、おいで〜」と声をかけます。

 

「ばあちゃん、な〜に?」と部屋に入ってきたお孫さんにお婆ちゃんは500円玉を渡します。これで好きなもの買いなさいと。

 

お孫さんがは「うれしい!!ありがとう!!」と言って、笑顔で去っていきました。

 

実はこれ、 治療の度に毎回あるやり取りで、いつも500円玉をおばちゃんはお孫さんに渡していました。

 

治療後に「ババ活」が判明

お婆ちゃんの治療が終わり部屋を出ると、「お婆ちゃんの歯を治してくれてありがとう」とお孫さんからお礼を言われました。

 

その時「いつももらっている500円玉、何に使ってるの?」と聞いてみました。

 

お孫さんは「使わないですよ。私バイトしてますし。内緒でいつも財布に戻してます。ばあちゃん私にお金を入れると喜ぶから!」と笑顔で答えてくれました。

 

お菓子買ってるとか貯金してる…を想像していたので、 びっくりすると同時に、心が温かくなりました。

 

この対応は誰でもできるわけはない

紹介したお孫さん対応は一言で言うと神です。

 

このお孫さんファミリー全体が、認知症のおばあちゃんを優しく包み込んでいて、いつも癒されています。

 

ですが、認知症の方と暮らす全ての家族がこのような対応が出来るわけではありません。

 

認知症が進み物忘れが激しくなると、家族の対応もイライラしたものになりがちです。

 

私もそうでした。

 

だからこそ今回のお孫さんに勉強させてもらったと同時に、お孫さんの姿が輝いて見えました。

 

ババ活への反響【認知症や介護の枠をこえて】

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思いがけず多くの反響をいただきました。 その多くは、感動した、泣いた、自分の祖母を思い出した…など温かなものでした。

 

少しだけ紹介したいと思います。

 

祖父母を思い出した方からの声

 

通りすがりにコメントをくれた方々

 

 

一方で、財産分与の時に問題になるから戻して当たり前、「何に使う」という日本語がおかしい、パパ活は邪悪じゃない…などの批判も頂きました。

 

すべてありがとうございます。

 

このお孫さんのババ活をとおして、介護の実情に少しでも興味を持っていただけたらうれしいです。

 

ババ活のすすめ【認知症と介護は突然やってくる】

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認知症と介護は突然やってくる

今回のツイートに付け加えて、以下のツイートもしました。

『日本の高齢者は3,500万人を越え、介護の必要な方は600万人います。
経験上、自宅での介護は想像以上に壮絶で、お金と精神が追い込まれます。少しでも関心と危機感が広まると嬉しいです。普段は歯科医として、医療情報と介護の経験談を呟いています。介護は遠い世界の出来事のようで、突然やってきます』

 

このツイートで伝えたように、日本の高齢者の数は3,500万人。そして介護の必要な方は600万人。

 

つまり、誰にでも介護と関わる可能性があるということです。そしてそれは突然やってくることが多いです。

 

急に病気になったり、転倒して歩けなくなったり。

 

昨日まで元気だった人が明日には寝たきり…なんていう例もたくさんみてきました。

 

私も経験者ですが、在宅介護とよばれる「自宅での介護」は大変という言葉で表せないほどに大変です。あっという間に、お金と精神が追い込まれます。

 

夜中にゴミ箱をあさって食べていたりとか、知らぬ間に外に出て大声を出しながら徘徊するとか…自宅で介護する人達は大変な思いをしています。

 

今日からババ活しよう

自分の両親や祖父母に感謝を伝えていますか?大切な人に「ありがとう」を言えていますか?

 

つい、今日ある平凡な日常はずっと続くと思いがちですが、そうとは限りません。

 

だからこそ、身近な人にババ活をして感謝を伝えましょう。ジジ活でもいいです。

 

相手が感謝を受け取れるうちこそ、感謝を伝えるタイミングです。

 

なにより、”感謝”って思った時に伝えるものだと思います。

 

誕生日とかクリスマスとか、あえてそういうイベントではないときに伝える感謝って、ものすごく伝わるはずです。

 

電話でもいいです、プレゼントを渡すのもいいです、形はそれぞれだと思いますが、「今日」伝えてみてはいかがでしょうか。

 

【歯医者として伝えたい】認知症と診断されたらすぐ歯医者へ

最後に歯医者として重要なことをお伝えしますね。

 

もし身近な人が認知症と診断されたら、まず何よりも「歯医者」に通ってください。

 

認知症が進むと歯科治療を受けるということが難しくなります。治療の内容を理解できなくなったり、歯医者に通うこと自体が難しくなったり、口を開け続けることが難しい時期がやってきます。

 

食べることは命に直結します。歯は食べるために必要なものです。

 

将来に向けた治療を早めに終わらせてくださいね。

「認知症と診断されたら、すぐに歯の治療をすべき」という事実はなるべく多くの人に知ってもらいたいな。
歯がボロボロのグラグラで、出血や口臭がひどくても、暴れまくりで触ることすら難しい患者さんをたくさん診てきた。早いうちなら”来たるべき将来にむけた”精度の高い治療を施すことができます。

 

このツイートにも多くの反響をいただきましたが、まだまだ広まっていない事実です。

 

ぜひ身近な人にも広めてあげてください。

 

今回は以上です!

 

>>参考:認知症と診断されたらすぐに歯医者を予約してほしい【歯の治療を忘れずに】

>>参考:【訪問歯科とは..?】訪問歯科診療とは何者なのかを解説します【聞き慣れない】

>>参考:【評判◎】老人ホーム検索サイト『LIFULL介護』を徹底レビュー【親を預けたい】

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