
転職を考えている歯科衛生士「いまのクリニックから転職を考えているが、どうやったら良い職場に転職できるだろう。失敗するの怖い…。大事なポイントや気をつけることがあれば知りたい。」
転職を考えている歯科衛生士が「自分にあった歯科医院で働きたいけれど…」と悩んでいるケースは非常に多いです。
この記事では歯科衛生士が「何を基準に転職すれば良いか」「良い病院の見抜き方」を解説します。
✔︎ この記事を書いたひと
記事のタイトル通り、大事な基準は「人間関係」です。
この記事を読めば転職を考えている歯科衛生士が、自分に合った病院に出会うまでの手順が分かります。
■ もくじ
【重要】歯科衛生士の転職で1番大事なコトとは【結論:人間関係です】
結論、何よりも大事なことは「人間関係」です。
自分の心と身体は宝物
職場での人間関係は重要です。
人間関係が悪いと、なにひとつ良いことはありません。
・仕事に集中できない
・仕事の生産性が下がる
・仕事に行くのが憂鬱になる
私が今一緒に働いている歯科衛生士さんの中には、過去にいじめにあったり、うつ病になってしまったひともいます。
精神医学の分野であるアドラー心理学では「全ての悩みは人間関係」と言われているくらい、人間関係の影響は大きいです。
転職先が悪い環境でも頑張った方が良い…という考えもありますが私は明確に反対です。
もしそれで精神を病んでしまったら、誰も責任を取らないどころか、しばらく働けなくなってしまう可能性だってあります。
人生を楽しむためにも、職場の人間関係は重要です。
お金よりも人間関係?
お金よりも人間関係が重要です。
理由はシンプルで、健康でなければ稼げないからです。
»【386万円】歯科衛生士の年収を徹底解説|高い給料をもらう方法も併せて紹介
お金がいいから多少の人間関係は我慢するという考えもありますが、基本的には反対です。
✔︎ 人間関係がどうでもよくなるくらい稼げるなら…
人間関係がどうでもよくなるくらい稼げるなら、アリだとは思います。
目安は今の給料の倍です。心と身体をリスクに晒すわけですから。
とはいえ今の給料の倍…といわず、1.5倍ぐらいの給料を払う歯科医院って、あまりない気がします。
高いスキルを持っていて、知り合いからの紹介で…くらいしか難しいです。
求人サイトの ジョブメドレーでは500万円以上の求人が検索できますが、労働時間が長かったり歩合制だったりする可能性もあるので確認は必要です。
歯科衛生士で高い給料をもらうということは基本的に忙しいことは前提です。
結局続かなければ意味がないので、給料の高いところへ飛び込むなら「期間をきめて働く」という方法は有効です。
歯科衛生士は職場を選べる
歯科衛生士は必要とされている仕事です。
世の中では衛生士不足で、どの病院も歯科衛生士を探すのに必死です。
事実、歯科衛生士の有効求人倍率は20倍。これは1人に対して20の病院が募集をかけている…ということになります。
そのため歯科衛生士は「今の仕事を辞めたら次の仕事が見つからない」ということはありません。
イヤな環境に無理してとどまる必要は微塵もないですし、探し続けることで自分に合った職場を見つけることができます。
» 歯科衛生士が楽に働ける歯科医院を見つける方法【楽な職場でのんびり】
✔︎ パワハラは論外
ただ単に人間関係が嫌だというわけではなくハラスメントを受けている場合はすぐに辞めるべきです。
そんな時代と逆行するような環境で働いていたら、心も身体も壊れてしまいます。
参考:病院内でのパワハラ・モラハラの事例を紹介します【微妙なケースも】
人間関係の良好な歯科医院を見抜くポイント【100%はムリ】
人間関係の良好な歯科医院を見抜くにはどうしたらよいでしょうか。
結論からいうと、事前に100%見抜くことは不可能です。
とはいえ、人間関係の良好な歯科医院に出会う確率をあげることはできます。
ポイントは次の2つ。
・クリニックの情報を事前に確認する
・実際に働いてみる
当たり前ですがとても重要なことです。
アパートを借りるときと一緒です。アパートを借りるときも「物件の情報をみる」「住んでみる」の2ステップを経由します。
事前の情報で絞り込むのはとても重要で、さらに「実際にやってみる」という勇気が必要です。
クリニックの情報を事前に確認する
アパートでいうと「物件情報を確認する」です。
人間関係を事前にリサーチする方法は以下の2つ。
・知り合いに紹介してもらう
・歯科衛生士むけの求人サイトで検索する
知り合いであれば、内部の情報を正確に教えてくれます。ただし、信頼できる知り合いに限ります。
今は、事前に人間関係をリサーチしてくれる ファーストナビのような求人サイトもあります。
院長の性格や、スタッフ同士の人間関係、病院の理念などを定期的にヒアリングしているので、求職者にとっては利用しない理由はありません。
関連記事 ▶︎【歯科衛生士転職サイト】おすすめランキング21選|安心して働ける職場選びを歯科医が徹底比較
この情報をふまえて見学にいくと、情報の真偽も含めてさらに感覚がつかむことができます。
詳しくは歯科衛生士が人間関係のよい歯科医院をみつける方法で解説しています。
人間関係の良好な病院はスタッフがなかなかやめないため、タイミングにも左右されます。
そのため今のうちから探しておくことは大切です。
実際に働いてみる
実際に働いてみると、合わなかったり、いじめられたり、言われていない残業があったり…こういった可能性は考えられます。
アパート探しでいうところの住んでみる…と同じです。
どれほど事前の情報を吟味しても、隣人の騒音がうるさかったり、鳩がきたり…予想できないこともおこりえます。
実際に働いてみるまでわからないことは多いです。
このリスクを回避するためには、試用期間をうまく利用しましょう。試用期間であれば、ダメだと感じたときでも辞めやすいです。
試用期間は歯科医院があなたを見極める期間ではなく、あなたが歯科医院を見極める期間です。
» 歯科衛生士が試用期間で辞めるべき3つの基準【スムーズな退職方法も解説】
【怖い】何回も転職するのは不安…
とはいえ、何回も失敗するは不安を感じますよね。
・精神的にきつい
・つぎの転職に不利になりそう
このような懸念があるからです。
正直、転職には運もあります。
何度も失敗しているとくじけそうになりますが、日本に歯医者は7万件。必ず自分にあった職場は見つかります。
また、何回も転職すると次の就職に不利になることがあります。すぐに辞めるひと…とみられる可能性があるからです。
確かにその可能性はありますが、歯科医院側としてはそれよりも「辞めた理由」が大事です。
条件の相違、ハラスメント…など、しっかり伝えれば、わかってくれる歯科医院はかならず存在します。
関連記事 ▶︎【転職が多い】転職をくり返す歯科衛生士が理想の職場をみつける4つの方法
自分から人間関係を壊さない
人間関係がうまくいかない原因が自分にあるのでは?…と考えてみるのも大切です。
知らず知らずのうちに自分が原因になっている可能性がもあります。
少し耳の痛い話ですが、特に何度も人間関係でこじれている場合は自分自身に問題がある可能性も考えてみましょう。
✔︎ NG例
以下のような状態でないか自問自答してみましょう。
・陰で悪口をいう
・知識のひけらかす
・前の職場ではこうだった…と主張する
ほんの些細な言葉遣いや、言い方でびっくりするくらい円滑にコミュニケーションが進んだりします。
こういうのって、なかなか周りの人は教えてくれないですし、気づきにくいです。
ですが、他人を変えるより自分自身が変わる方が簡単なので、一度自問自答してみてください。
【歯科衛生士の転職】すぐ辞めるつもりで転職しよう
今回の記事をまとめます。
・自分の心と身体を守ろう
・歯科衛生士は必要とされている仕事
・良好な歯科医院を100%見抜くのはムリ
・「事前のリサーチ」と「行動してみる」は大切
歯科衛生士の転職には人間関係が1番大事…です。
そのためにはすぐに辞めるつもりで転職すると、気持ち的にとてもラクです。
石の上にも3年はうそ
石の上にも3年…つまり3年間は何が何でもやってみる…という言葉がありますが、私は反対です。
理由はシンプルでそれだと心と身体を守れないからです。無理だと思ったら1秒でも早くその場を離れるべきです。
くり返しになりますが、衛生士は必要とされている職業です。
人間関係で辛い職場を辞めると、「やめてよかった」と必ず思うことができます。
冒頭のツイートをもう一度。
昔どうしても合わない職場をやめるとき「辞め癖つくぞ!」と上司に怒鳴られて怯えたけど、「辞めるって見切る力。そんな”しがみつき癖”のある上司、ほっとこ」という友人の言葉に勇気をもらった。今は環境に恵まれ、辞めてよかったと心から思う。石の上にも3年…を盲目的に信じちゃダメ。自分大事に。
— しろたぬ@モグモグごっくん (@shirotanu_dds) October 9, 2021
✔︎ 時期は今
いつ転職するかと言われれば、悩んでる「いま」です。
知り合いに聞いてみたり、求人情報を確認するだけならお金もかかりません。
大切な自分のためにいますぐ動きましょう。
行動ファーストですよ!今回は以上です。