【実態:600万円です】勤務医の歯科医師の年収はいくら?【歯医者が解説します】

 

歯科医院に勤務する歯医者「歯科医院で勤務医として働いているけど、歯科医師(勤務医)の平均年収を知りたい。自分は周りと比べてどのくらいもらっているんだろう。開業した方が稼げそうだけど…」

 

本記事ではこういった疑問にこたえます。

 

本記事の内容

 

歯科医院で勤務医として働いていると「歯医者の勤務医って、年収いくらが普通なんだろう?」とふと思うことがあります。

 

私は10年以上、勤務医として働いていますが、今振り返るともらったお給料はピンキリです。

 

この記事では勤務医の歯科医師の平均年収を解説しつつ、「 開業医との差」や「平均年収から考察されること」を紹介していきます。

 

この記事を読めば歯科医院で働く勤務医の先生にとって、「自分の現在地」を知るための一つの目安になると思います。

 

普段は Twitter で医療と介護の情報を発信しています。記事の信頼性担保につながると嬉しいです。

 

 

『「働く前に勉強しておくことありますか?」と春から新社会人として働く知り合い(歯科衛生士さん)から質問されたので・iDeCo・格安SIM・ふるさと納税・つみたてNISA・雇用契約書の熟読・来年に払う住民税の額…と答えたら、”思ってたのと違う感”を出されたんだけど、わりと正しいと思ってます。』

 

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【実態:600万円です】勤務医の歯科医師の年収はいくら?【歯医者が解説します】

 

実態:勤務医の歯医者の年収は600万円です

 

結論からいうと、勤務医の歯科医師の平均年収は約600万円です。(参照  第22回医療経済実態調査 (医療機関等調査) 報告

参照にしたデータは「開設者別」になっていて、平均給料とボーナスの合計値が表されています。

 

✔︎ 参考資料

 

個人の歯科医院の場合は分院長・雇われ院長・勤務医が含まれていて、年収平均は約630万円。法人の場合は約560万円というデータになっています。

 

ざっくり600万円です。月給にすると50万円。1ヶ月に20日間働くとして日中は2.5万円…という計算です。

 

勤務する歯科医院によって差はある【1,000万円越えの勤務医も】

 

とはいえ、勤務する歯科医院によって相当の差があると考えられます。

 

ひと言に歯科医院と言っても、個人の歯科医院から大型の法人、保険中心のクリニックから自費診療メインのクリニックまでいろいろだからです。

 

例えば研修医の先生が修行するような機関だと平均より年収が低いことがほとんどです。実際、私も1〜2年目は月の給料が10万円台だったこともあります。

 

逆に、自費率の高い大型の医療法人では1,000万円以上稼いでいる勤務医もいます。 自費率が20%で年収2000万円…という先輩の歯科医師もいました。

 

矯正や口腔外科など高い専門性をもつ先生達も1,000万以上稼げる人が多い印象です。

 

中央値は大切な指標

 

データの中に一人だけ飛びぬけて高い給料の人がいると、それだけで平均値は跳ね上がってしまいます。

 

そのため、データを見るときは平均値だけでなく中央値をみることも大切です。中央値とは、「データを大きい順から小さい順にならべたときの真ん中の値」です。

 

中央値を確認することで、実際からブレない値を知ることができます。

 

 

✔︎ 具体例

 

厚生労働省の 平成30年賃金構造基本統計調査を参考にすると以下のような分布になっています。

 

月給20.0~29.9万30.0~39.9万40.0~49.9万50.0~59.9万60.0~69.9万70.0~79.9万80.0~89.9万90.0~99.9万100~119.9万120万~
該当者数8901760890740530780530140100910

 

 

※ このデータは勤務医以外にも開業医や分院長(雇われ院長)も含まれているので歯科医師全体と考えてください。

 

調査対象者7250人のうち、一番多いゾーンが月給30〜39.9万円が1,760人。次に多いゾーンが月給120万円以上の910人になっています。

 

そのため平均値を算出すると「64.4万円」とやや高めになっています。

 

一方で、中央値は調査対象7,270人なので3,635番目のひとの値..なので「50〜59.9万円」ということになります。

 

この場合、中央値の方が実態に近い値..ということになりそうです。

 

開業医と勤務医の年収差

 

開業医と勤務医の平均年収を比べてみましょう。

 

✔︎ 参考資料

 

この資料からわかるように

 

開業医:1,400万円

勤務医:600万円

 

…と、シンプルに約2倍以上の差があります。

 

参考:【歯科医師の年収はいくら?】歯医者がわりと詳しく解説します【開業医・勤務医・女医のリアル】

 

歯科医師の勤務医の年収から気づくこと

 

勤務医の歯科医師【メリット・デメリット】

 

勤務医の中でも平均年収はバラつきがあること、開業医に比べると平均年収は低いことがわかりました。

 

そのほかにも、勤務医の歯科医師にはメリット・デメリットがあります。

 

✔︎ 勤務医の歯科医師のメリット

・借金を背負わない

・環境に合わせて転職できる

・経営やスタッフ管理の必要がない

 

✔︎ 勤務医の歯科医師のデメリット

・好きなように診療できないことがある

・成果が給料に反映されないこともある

 

 

メリットとしては、借金を背負う必要がないこと。転職ができること。煩わしい経営に関わる必要がないことが挙げられます。

 

反対にデメリットとしては診療の自由のが低いこと。報酬が設定できないことがあります。

 

以前はほとんどの歯医者が開業していたようですが、いま実態としては、勤務医のままを希望する歯科医師も増えています。

 

平均以上の年収がほしい…

 

平均以上の年収・給料をもらうために必要なことは「自分の価値をあげる」…一択です。

 

・治療のスキル

・対人関係のスキル

 

この2つは重要です。

 

一定水準以上の治療スキルを取得することは大前提ですね。

 

技術の向上や専門性の強化は歯科医師としての価値が上がるだけでなく、余裕も持つことができます。

 

とはいえ、勤務医の場合、治療スキルだけでは給料に反映しないことも多いです。

 

治療スキルはそこそこだけど患者さんウケがよいので稼いでいる…という勤務医の先生もいます。院長や周りのスタッフとの人間関係も重要です。

 

「治療のスキル」「対人関係のスキル」…この2つはどちらも「歯科医師としての価値」を高めることになるので、一辺倒にならないようにしましょう。

 

自分の価値はつねに確認しておく

 

年収は「自分の価値を測るモノサシ」にもなります。勤務医であれば自分を高く買ってくれるところで働きたい…というのも当然の感情です。

 

そのためには、定期的に転職サイトを確認しておくことが有効です。ペースとしては半年に一度くらいがおすすめです。

 

今の職場が最高…という保証はありません。特に人間関係や待遇にはいつ不満がでるかわかりません。いつでも転職できるという気持ちは心に余裕をうみます。

 

歯科医師におすすめの転職サイトは【失敗しない】歯科医師向け求人サイトの選び方+おすすめ3選【実体験】で解説しています。

 

実体験に基づいていますので、興味のある先生はぜひ登録してみてください。

 

 

✔︎ 余談

 

給与の交渉が苦手という先生は、エージェントに任せるのもひとつの方法です。いまは給料交渉だけでなく、内部の人間関係を教えてくれるサイトもあります。

 

参考:歯科医師の転職にはエージェントを使うべき理由【転職4回の私が解説】

 

実際に私はエージェントを使って転職して、落ち着いた環境で診療することができています。

 

年収を他人と比較しない【しんどい】

 

今回は勤務医の歯科医師の平均年収を紹介してきました。

 

最後に、「年収を他人と比較する」のはオススメしません。他人との比較は気持ちがしんどくなるだけです。

 

上には上がいます。そのため、自分はダメなやつ…と劣等感がうまれやすいです。

 

歯科医師同士はもちろん、他業種との比較もする必要はありません。あくまでデータとしてみるだけです。

 

比較すべきは「過去の自分」です。

 

1年前、1ヶ月前、昨日の自分…と比べて少しでも前進する。そんな気持ちが年収だけでなく、人生の質を上げていくはずです。

 

よい勤務医ライフを!今回は以上です。

 

✔︎ 歯科医師のオススメの転職サイト

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