【なぜ社保に入れない?】「社保なし」の歯科衛生士が社保に入る方法

 

社保なしで働いている歯科衛生士「いま『社保なし』で働いているけれど、社保に加入する方法を知りたいな。国保のままで良いのか不安…。どうしたらよいのだろう…」

 

歯科衛生士として働いている人の中には、「社保に入りたいのに入ることができていない」人がいます。

 

この記事では、現在社保に入っていない歯科衛生士さんが「社保に加入するための条件と方法」を解説します。

 

✔︎ この記事を書いたひと

しろたぬ

複数の歯科医院ではたらく歯科医師/ライター
今まで100人以上の歯科衛生士さんと仕事を経験。採用する側として「歯科衛生士転職」の内情に精通。歯科について呟く Twitter は1.1万人フォロワー。

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働きだした当初、社保や国保の意味がまったく分からずに、社保なしの病院で働いていました。

 

社保に加入するまでの数年間、割と損をしたなぁ…と感じています。

 

この記事を読むと、『社保に加入できるはずなのに加入できていない』歯科衛生士さんが社保に加入する手順がすべてわかります。

 

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もくじ

 

「社保なし」の歯科衛生士が社保に加入する方法

 

歯科衛生士が社保に入る方法を解説していきます。

 

まずは「社保とは?」という話から、「社保に入ることのできる条件」をわかりやすく紹介します。

 

社保とは?

 

社保とは「社会保険」の略です。

 

加入者の疾病や高齢、介護や失業、労働災害などのリスクに備えるための制度です。

 

以下の4つを合わせたものです。

 

  • 健康保険:病気や怪我の医療費の一部を負担してくれる
  • 厚生年金保険:高齢やしょう害者になったときに給付金あり
  • 労災保険:仕事中の怪我や病気に対して給付金あり
  • 雇用保険:失業、育児、介護休業のときに給付金あり

※ 40歳以上はここに雇用保険が加わります。

 

それぞれ特徴はありますが、この4つがセットになって労働者を守っている…という認識でOKです。

 

 

✔︎歯科医院は『健保』か『歯科医師国保』

 

社保完備の歯科医院の場合は主に健保(協会けんぽ)か歯科医師国保、この2つの団体のそちらかに加入していることが多いです。

 

※ 歯科医師国保は一瞬、国保のようにみえますが社保です。

 

社保に加入できる条件

 

歯科衛生士が社保に入るためには、歯科医院側が社保の加入条件を満たしている必要があります。

 

というよりも条件を満たしていれば加入は義務になります。厚生労働省:社会保険適用拡大サイト

 

 

社保に加入できる条件

 

正社員とパートによって違いがあります。

 

✔︎ 正社員

  • 法人(会社)に勤務している
  • 5人以上の従業員がいる個人事業所に勤務している

 

このどちらかに所属していれば、社保に加入できます。個人事業主で従業員が4人までの歯科医院は加入義務がありません。

 

この場合は、院長との合意があれば加入できます。

 

 

✔︎ パート・アルバイト

  • 従業員数が5人以上の個人事業所
  • 正社員の4分の3以上の出勤

 

または

 

  • 従業員が101人以上いる(2024年からは51人以上)
  • 週の労働時間が20時間以上
  • 賃金の月額が8.8万円以上
  • 2ヵ月を超える雇用期間が見込まれる

 

このどちらかをすべて満たすことで、パートでも社会保険に加入できます。

 

いつのまにか正社員の3/4以上働いているパートさんは割といます。(歯科医院で101人以上の従業員を抱えるところはあまりありませんね…)

 

※ 2024年10月からは従業員51人以上…と大幅に変わるので、入りやすくなります。

 

歯科衛生士が社保に加入する方法

 

以上をふまえて、歯科衛生士が社保に加入する方法はつぎの通りです。

 

  • 院長に交渉する
  • 管轄の機関に相談する
  • 社保完備の歯科医院に転職する

 

院長に交渉する

 

責任者である院長に交渉するのが、まず第一選択です。

 

法人の場合は理事長になります。決定権のあるひとに話を通さなくては何も始まりません。

 

法人の歯科医院または従業員5人以上の歯科医院に正社員として勤めているなら、交渉の余地がかなりあります。

 

なぜなら、社保の加入は義務だからです。

 

小規模の歯科医院では法律を知らないために加入していないケースもあります。

 

とはいえ、 院長と対立するような構図になってしまう場合もあるので言い方には注意が必要です。

 

管轄の機関に相談する

 

管轄の機関に相談するというのも一つの手段です。

 

相談すると会社に対して加入の手続きを働きかけてくれます。

 

厚生年金は年金事務所、健康保険は全国健康保険協会が窓口になっています。リンクを貼っておきます。

 

 

 

✔︎ 労働基準監督署に相談はありだけど…

 

労働基準監督署に相談する方法もあります。とはいえ、かなり大事になる方法なので、対立構造が顕著になってしまう可能性があります。

 

この病院でどうしても社保をもらって働き続けたい!というひとの奥の手です。

 

③:社保完備の歯科医院に転職

 

社保完備の歯科医院に転職する、というのも方法のひとつです。

 

病院内の制度を変えるよりも制度の整った病院で働く方が圧倒的に簡単です。

 

院長と交渉するのがめんどくさいから辞める…という人もいました。

 

いま日本には歯科医院が7万件あります。

 

さらに歯科衛生士は必要とされている職業で有効求人倍率は20倍。これは一人の歯科衛生士を20もの歯科医院が奪い合っている計算になります。

 

そのため今働いている病院が自分にとって最高!というわけではありません。自分に合った病院は必ずみつかるはずです。

 

【歯科衛生士転職サイト】おすすめランキング21選|安心して働ける職場選びを歯科医が徹底比較

 

 

以上のように3つのやり方があります。

 

「社保なし」から脱出する際の注意点

 

「社保なし」から、「社保あり」へ移行するには、わりと労力がかかる可能性が高いです。

 

歯科医院にとっては負担が増加

 

条件に当てはまる歯科医院にとって、社会保険に加入することは義務です。

 

とはいえ今まで社保に加入してない歯科医院が加入するということは、歯科医院にとって金銭的な負担が増加するということです。

 

歯科医院としてはだいたい1人につき人件費が10から20%ほど増加します。

 

嫌がる歯科医院も存在する可能性があるので、わりとハードな交渉になる可能性があります。

 

犯人探しになる可能性

 

犯人探しをされて、恨まれる可能性もあります。

 

院長次第なので、性格に合わせた対応が求められます。ただでさえ狭い人間関係なので、ギクシャクすると仕事がやりにくくなります。

 

こういうことがめんどうで、社保に加入すす運動に挫折を感じて退職した経験のある歯科衛生士さんもいました。

 

目的は「社保に加入する」だけではなく、「社保に加入しつつ良好な人間関係で働く」ことなんですよね。

 

事実、歯科衛生士の退職理由NO.1は人間関係です。

 

デメリットもあるがメリットは大きい

 

このようなデメリットもありますが、社保に加入するメリットは大きいです。

 

✔︎ メリット

  • 将来もらえる年金額が増える
  • 怪我や病気のときにお金が支給される
  • 出産のときにお金がでる
  • 失業時にお金がでる

 

労働者としての安心度が国保に比べて、手厚いです。

 

詳細は【国保との違い】歯科衛生士向けに『社保完備』のメリットを解説します を参考にしてください。

 

『社保完備』の求人は定期的にチェックすべき

 

いま『社保なし』で働いている歯科衛生士さんは、働いているうちから社保完備の求人を定期的にチェックするのはオススメです。

 

社保だけでなく、給料や労働時間といった待遇(自分の立ち位置)を確認することができるからです。

 

今は希望の条件を登録しておくだけで、その条件にあった求人が出るとメール通知してくれる転職サイトもあります。

 

また社保完備はもちろん、土日休み、年収500万以上、オープニング…などかなり細かい条件で検索できる転職サイトもあります。

 

希望にあった歯科医院をみつけるなら、まずは転職サイトに登録して、気になる求人をチェックしておきましょう。

 

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社保完備は安心・安全に働くためのバロメーター

 

以上、歯科衛生士が社保に入る方法…を紹介しました。

 

結論、歯科衛生士が社保に入るメリットは大きいと思います。自分を守る意味にもなりますし、働く環境がよければ「やりがい」にもつながります。

 

「社保完備」は歯科医院が従業員を大切にしているかどうかのバロメーターになります。

 

せっかく働くなら、安心・安全にそしてお得に働きたいものですよね。

 

動いてみないと状況は何も変わらないので、是非なにかアクションしてみてください。

 

今回は以上です!

 

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