
仕事がつらい新卒の歯科衛生士「新卒の歯科衛生士だけど、仕事がつらい。正直しんどいのだけど、それでも続けるべきかな…。」
こういった疑問にお答えします。
✔︎ 本記事の内容
・仕事が辛い新卒の歯科衛生士さんが辞めるべき3つの基準
・1年目で辞めない方がよいパターン
・仕事が辛い新卒歯科衛生士にとって1番大切なこと
✔︎ 記事の信頼性

この記事を書いているわたしは歯科医師です。
複数の病院で仕事をしているため、たくさんの新卒歯科衛生士さんとお仕事してきました。
最初に勤務した歯科医院をすぐに辞めてしまった経験のある歯科衛生士さんとも仕事をしています。
新卒で働きはじめた1年目の歯科衛生士さんで、「仕事がつらすぎる」「学生に戻りたい…」と思っているケースはわりと多いです。
この記事では、仕事を辞めたい…と思った新卒の歯科衛生士が「本当に仕事を辞めるべき基準」を3つ紹介します。
結論からいうと、
…状態であれば、退職を考えるべきです。
逆に、辞めるべきでないパターンは「スキル不足」のみで悩んでいる場合です。
この記事を読むと、「仕事を辞めたい」と感じている新卒の歯科衛生士さんの「結局どうしたらよいのだろう…」が、すべて解決します。
■ もくじ

関連記事 ▶︎【歯科衛生士むけ】失敗しない転職活動のロードマップ
【辞める基準3つ】仕事が辛い新卒の歯科衛生士さんへ【最初はしんどい】
新卒歯科衛生士さんの「やめる基準」は次のとおりです。
①:スキルアップが期待できない
②:雇用契約書と就業規則がない、又は適当
③:人間関係がクソ
3つをそれぞれ解説していきます。
①:スキルアップが期待できない
スキルアップが期待できない職場というのは、仕事が辛いだけでなく「やりがい」も失います。
新卒の歯科衛生士さんの中には希望・夢を胸に抱いて、 社会人1年目をスタートさせた人も多いはず。
「理想の歯科衛生士像」をもっている人もいますよね。
歯科衛生士としてしっかり仕事するためには、まず最低限のスキルは必要です。
それが、
・誰も教えてくれない
・アシストしかやらせてくれない
・尊敬できる歯科衛生士や歯科医師がいない
このような環境だと、歯科衛生士としてのスキルは身につかずに時間だけが経ってしまうことになります。
②:雇用契約書や就業規則がない、又は適当
雇用契約書や就業規則がない、または適当…な歯科医院は、そこで働くスタッフを守ってくれない可能性があります。
安定した労働条件があってこそ、安心して仕事をすることができますよね。
・給料に不満はない
・残業代がでる
・勤務時間が長すぎない
・有給がとれる
・社会保険に加入できる
このあたりの労働条件がしっかりしていれば、気持ちよく働くことができます。
実際に働いてみると、言われていた労働条件と違う歯科医院を経験した歯科衛生士さんもいました。
※ 就業規則は5人以下の歯科医院に設定義務はありません。ですが、労働環境の整備は法律で決まっています。
③:人間関係がクソ
恵まれない人間関係は、仕事を辞めたくなる大きな原因です。
どんなにやりがいのある仕事でも、人間関係が悪いと気力ごと失います。
実際に、
・院長が怒鳴りまくる
・お局歯科衛生士に無視される
・ベテランの歯科助手さんに悪い噂を流される
…といった環境の歯科医院もありました。
歯科衛生士の退職理由、第1位は人間関係…というデータがありますが、リアルです。
ですので、これから紹介する「前兆症状」がでたときは、退職を考えましょう。
なによりも、健康第一です。
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【辛い…】新卒の衛生士が「石の上に3年」はしんどい【1年でもムリ】
気をつけるべき前兆症状
気をつけるべき「前兆症状」を紹介します。
当てはまると、心と体を病みかけています。
置かれている環境が辛すぎると、 自分を客観的に判断できなくなります。一度、自分に問いかけてみてください。
まず多いのが、
・肌荒れ
・イライラ
・不眠
・生理不順
…といった、体調の変化です。
心の調子は、かならず体調に現れます。
さらに気をつけてほしいのは以下の3つです。
・夢に出る
・出勤前に家から出られない
・勤務中に時計をみても3分しか経っていない
…このような状況がくりかえすとき、自分の置かれている環境の改善をおすすめします。
中には、実際に我慢をしすぎて1年目でうつ病になり、長期間治療の必要になった歯科衛生士さんもいます。
メニエール病(めまいがする病気)を発症して、仕事に不安を感じている歯科衛生士さんもいます。
なんどでもいいますが、身体は資本です。
いつでも辞められる…という準備だけでもしておくのはおすすめです。
ハラスメントをうけているなら…
ハラスメントを受けている…これは今すぐにでも辞める案件です。
・身体的な攻撃
・精神的な攻撃
・人間関係からの切り離し
などが、パワハラに該当します。
くわしくは 病院内でのパワハラ・モラハラの事例を紹介します【微妙なケースも】 で解説しています。
パワハラやセクハラは犯罪です。しかも被害を受けた側は、心も身体も蝕まれることになります。
・理不尽な人格否定
・質問を無視する
・怒鳴る、威嚇する
・容姿や体型の話をする
このような環境からは一刻も早く逃げ出しましょう。
1年目で辞める…は悪なのか
すぐに辞めてしまうのは社会人として… と考える新卒の歯科衛生士さんもいます。
ですが、心と身体を蝕まれている環境に身を置くことは、一番大切にすべき自分を痛めつけていることになります。
「石の上にも3年」は絶対の正解ではありません。
状況によっては「石の上にも3秒」でもいいのではないでしょうか。
関連記事 ▶︎【辞めさせてくれない…】歯科衛生士が引き止めを振り切る2つの方法
そのまま仕事を続けてもよいパターン
「スキル不足」は続けてもよい
「歯科衛生士として、スキルが足りない」…という理由だけ辛いのであれば、続けてもいいと思います。
最初はどんな人もできないので、必ず通る道だからです。
・TBI、スケーリング、SRP
・テンポラリークラウン作成
・印象
・シーラント
・インレーや FMC の調整
このあたりができると、転職するときにも有利になります。
すべてとは言いませんが、何か一つでも新卒のうちに身につけておきましょう。
とはいえ、しっかりと教えてくれる環境…ということは必要です。
※ 繰り返しですが、スキルが不足していても、パワハラ・モラハラをうけているなら続けるべきではありません。
教える側との相性は重要
少しだけ歯科医院側の視点で考えてみます。
歯科医院側は、新卒の歯科衛生士さんを教える立場にあります。
そして、教え方は人それぞれで、絶対的なマニュアルがあるわけではありません。
つまり、「教える側」と「教わる側」の相性は大切です。
教える側の中には、優しく教えてくれる人もいれば、「言い訳するな」「甘えるな」と言い放つスパルタなお局さんもいます。
このあたりは、運もあります。
まとめ:仕事が辛い新卒歯科衛生士にとって1番大切なこと
この記事では、仕事を辞めたい…と思った新卒の歯科衛生士さんにむけて、
・本当に仕事を辞めるべき基準3つ
・気をつけるべき前兆症状
・1年目で辞めない方がよいパターン
…を紹介しました。
新卒の歯科衛生士さんにとって、一番大切なことは… 心と身体の健康です。
身体と心の声に耳を傾けてください。
周りの友人に今の状況を聞いてもらって、 客観的な判断をもらうこともおすすめです。
どうしても辛い…というときは、もっと働きやすい病院が必ずあることも忘れないでください。
日本には歯医者が7万件もあります。なので、今の歯科医院が最高の環境…のはずがありません。
仕事を辞めたい…と思った新卒の歯科衛生士さんがステキな環境で働くことができますように!
今回は以上です。
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