
転職を繰り返している…転職が多い歯科衛生士「歯科衛生士だけど、転職先でうまくいかず転職を繰り返している。就職が多いと、不利になりそうで不安…。自分にあった職場に転職できる方法を知りたい。もう失敗したくない…」
歯科衛生士さんにとっては、転職を繰り返すと不安になることがありますよね。

この記事を書いている私は歯科医師です。高齢者歯科を専門にしていて、複数の病院に携わっています。
そのため、今まで100人以上の歯科衛生士さんと仕事をしてきました。
その中には何度も転職を繰り返している人、逆にずっと長く勤めている人…色々なタイプをみてきました。
毎日 Twitter(ありがたいことに1万人以上の方にフォローしてもらっています!)で医療と介護の情報を発信しています。
この記事では、転職をくり返す歯科衛生士の転職事情、理想の職場をみつける方法を解説します。
この記事を読むと、転職を繰り返していても自分にあった職場に転職できる方法がわかります。
関連記事 ▶︎「歯科衛生士の失敗しない転職ロードマップ」はこちら
■ 本記事の内容
【転職が多い..】転職をくり返す歯科衛生士の転職事情【失敗をプラスに】
「転職をくり返す歯科衛生士が理想の職場をみつける方法」を理解するために、いくつか確認しておくべきことがあります。
歯科衛生士の転職データ【転職率】
まずは歯科衛生士の転職状況をみてみましょう。歯科衛生士の転職は以下のようなデータがあります。
・平均勤続年数 5年
・2回以上の転職を経験している歯科衛生士は50%以上
・3回以上転職している歯科衛生士は25%
このように転職を経験した歯科衛生士さんは多いことがわかります。
つまり、歯科衛生士の転職率は高く、転職は当たり前で特別なことではありません。
転職を繰り返すメリット・デメリット
転職を繰り返す…ということはデメリットだと思う歯科衛生士さんが多いと思いますが、デメリットだけでなくメリットもあります。
✔︎転職を繰り返す デメリット
・採用されにくい
・給料のない期間が生まれる
・転職するたび、新しい環境に慣れなければいけない
✔︎転職を繰り返す メリット
・転職そのものの経験を積める
・色々な病院を知ることができる
・自分の改善点を見つめなおす機会になる
このようにとらえ方ひとつで、デメリット(失敗)をメリットと考えることができます。
起こってしまった現実を変えることはできません。これからどうするかが大切です。
雇う側の気持ちを考えてみる
一瞬でよいので、雇う側の気持ちになって考えてみましょう。雇う側の気持ちを考えることで、転職の成功率を上げることができるからです。
何度も転職を繰り返す人に、雇う側が思うことは以下の2つです。
・忍耐が足りないのでは…?
・人間関係を悪くするのでは…?
雇う側はお金をかけて求人しているので、すぐに辞められたり、職場の空気を悪くしそうなひとを警戒する、という現実があります。
1年で転職3回目だと…回数としてはやや多い【本音が大事】
とはいえ、転職をくり返す人が忍耐が足りなくて、人間関係を悪くする人…というわけではありませんよね。
なぜなら職場の人間関係がどうしても合わなかったり、 パワハラやセクハラを受けたり、聞いていた労働条件と違っていたり…このような場合で転職せざるを得ないこともあるからです。
ですが雇う側からすると、1年の間での転職が3回目だと、やや多く感じるのが本音です。
>> 参考:転職3回目の歯科衛生士が転職を成功させるコツ【回数が多くてもOK】
もちろん転職には運もありますが、1年で3回目…のように転職を繰り返している人は、自分を見つめなおす良い機会でもありますよ!
このあたりは、歯科衛生士とは一見関係ないのですが草薙龍瞬さんという僧侶の方が書かれた、「反応しない練習」はオススメです。
特に相手の言っていることが気になってイライラしやすい人は、”気にしないための方法”が出てきますので、そこを自分に置き換えてみましょう。
私はこの本を読んで、心穏やかでいられるようになりました。
転職をくり返す歯科衛生士が理想の職場をみつける方法【失敗したくない】
✔︎転職をくり返す歯科衛生士が理想の職場をみつける方法
①:雇う側にメリットを提示する
②:病院内の人間関係をリサーチする
上記のとおり。
①:雇う側にメリットを提示する
雇う側にメリットを提示しましょう。雇う側が欲しい人材と感じるようにアピールすることが、転職成功のキモだからです。
すぐ辞めない、人間関係を乱さない…はアピールになります。
具体的には、「採用されたら長く勤めたいと考えていること」「穏やかで主張が少ないこと」を自分なりの言葉で伝えましょう。
✔︎転職をくりかえす理由を誠実に
今まで転職をくり返した理由は誠実に伝えることが大切です。
【退職をくり返す理由:例】
・セクハラにあって長く勤務することができなかった
・最初にいわれていた勤務条件と違って退職した
・パワハラにあって短期で退職した
※「前の職場ではこうだった」は禁句
前の職場ではこうだったのに…は転職を失敗する原因です。これから務めるのは前の職場ではなく新しい職場だからです。
新しい職場に馴染む努力をしましょう。『郷に入れば郷に従え』が賢明なやり方です。
②:病院内の人間関係をリサーチする
病院内の人間関係を事前にリサーチするのは大切です。
なぜなら、転職の大きな理由は人間関係だからです。人間関係が良好であれば、仕事への情熱も持ちやすいです。
✔︎病院内の人間関係をリサーチする方法
・知り合いに聞く
・転職サイトを利用する
とはいえ、信頼のできる知り合いから情報を得て、かつその病院が求人を出している…という確率はかなり低いと思います。
そのため多くの歯科衛生士さんは、転職サイトを利用するのが現実的です。具体的な利用の仕方は下記で説明します。
人間関係をリサーチするのはもちろんですが、給料、休日、近さ…などの希望を具体的に考えておくことも忘れないようにしましょう!
歯科衛生士向けの転職サイトをフル活用する
歯科衛生士の向けの転職サイトは山ほどありますが、 病院の内部をリサーチしたいときに便利なサイトは以下の2つです。
✔︎【転職をくり返す歯科衛生士向け 転職サイト】
転職サイトをちょっとだけ上手に使いこなすだけで、転職の成功率は大きくかわります。
この2つの転職サイトは専門のエージェントをつけることができるので、病院内部の詳しい情報を知りつつ転職を代行してくれます。
内部の人間関係、院長の性格…のような文字では表せない情報をヒアリングしてくれるので、貴重な情報が手に入ります。
>>参考:歯科衛生士の転職で転職エージェントをつかうメリット【5つある】
とはいえエージェントとも相性があるので、当たり外れがあります。そのため2つに登録して同時に活用していくのがオススメです。
転職サイトは登録して利用する【失敗しないために】
転職サイトは登録して利用することがポイントです。なぜなら登録して使うだけで転職が圧倒的に有利になるからです。
有利になる理由は以下の通り。
・手数料無料で使える
・非公開の求人を確認できる
・最終的に転職する際に登録が必要
・転職後のアフターサポートを受けられる
・エージェントに依頼して病院内の状況を確認できる
・希望条件に合った求人のみをメール受信できる(ジョブメドレーのみ)
何度も転職を繰り返す歯科衛生士さんは人間不信に陥りやすいです。そのため、正確な情報をなるべく多くもらえる仕組みを整えましょう。
良質な求人情報はすぐになくなってしまうため、便利な機能は使い倒してください。
転職後のアフターサポートは万が一条件が違ったときに自分に代わって交渉してくれます。
万が一退職することになっても、引き続き事情を分かっているスタッフが転職活動を代行してくれます。
【注意】転職サイトの言いなりにならない
転職サイトは転職することで利益を得ているため、転職サイトにお金をたくさん払った歯科医院が紹介されやすいです。
そのため紹介される病院があなたにマッチする職場とは限りません。転職サイトの言いなり…にならないように注意してくださいね。
言いなりにならないためには、「自分の希望の条件をしっかり伝えること」、「紹介された病院をネット上でしっかり確認すること」を忘れないようにしましょう。
さらにジョブメドレーで利用できる「希望条件にあった求人のみをメール受信する」を設定しておくことも、自分を守ることができます。
✔︎【転職をくり返す歯科衛生士向け 転職サイト】
誰でも長く勤めたい【転職を繰り返すのは今回まで】
今回の記事をまとめます。
・歯科衛生士の転職は当たり前
・転職をくり返すことにはメリットもデメリットもある
・理想の職場をみつけるには転職サイトをうまく活用しよう
・転職を繰り返している歯科衛生士でもかならずマッチする病院は存在する
転職を繰り返すと、自分の履歴書が傷つくとも言われています。ですが一番大切なのは”自分自身を傷つけない”ことです。
歯科衛生士は比較的転職しやすい職業で、多くの歯科医院が歯科衛生士を求めています。事実、歯科医院は日本に7万件もあります。
ですので、必ず自分に合った病院が見つかります。転職の回数にこだわらず、 理想の病院をさがしてみてはいかがでしょうか。
何事もまずは動いてみないと何も変わりません。ぜひこの機会に行動してみてください!
今回は以上です!
✔︎【転職をくり返す歯科衛生士におすすめの転職サイト 2選】