【意味不明】歯医者で聞いた「ペルった」とは?【歯科医師が解説します】

 

歯医者に通っている人「歯医者さんが『ペルった』って言ってたけど、どんな意味なのだろう。治療とか大変なのかな…」

 

本記事ではこういった疑問にこたえます。

 

本記事の内容

 

この記事を書いている私は歯科医師です。最近は患者として歯の治療を受けました。

 

患者さんにとっては、意味がわからない言葉を聞くと頭の中にハテナが浮かび、不安になってしまいますよね。

 

今回は歯科医師にとってはよく使う言葉である「ペルった」を解説したいと思います。30秒ほどで読みおわります。

 

『歯の神経をぬいた患者さんに「モノをかむと数日は痛いかもしれないので、そのときは反対側で噛んで下さいね」なんて今までサラッと伝えてたけど、自分の歯の神経を抜かれて初めて、反対側だけでかむ…ってわりと難しい事にきづく。唐揚げもポテチもうっかり両方で噛んでしまう。難儀だ…。歯は大切に…』

 

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【意味不明】歯医者できいた「ペルった」とは【歯科医師が解説します】

「ペルった」とは

「ペルった」とは「歯の根っこの先に炎症がおきている状態」です。

 

「ペルった」とはそのままいうと「ペルが起きている状態」で、「ペル」とは「歯の根っこの先の炎症」のことです。

 

正式にはPeriodontitis(ペリオドンティティス)と呼ばれ、「ペル」とは頭文字の「Per」からきています。

 

「ペルった」=「ペルが起きている」=「歯の根っこの先に炎症がおきている」…です。

 

図で表すと、以下の場所です。

 

 

ペルった、ペルってる、perってる…はすべて同じ

ペルった、ペルってる、perってる..これらはすべて同じ意味です。

 

「ペルった」は歯科医師にとってよく使う言葉で、歯科医師であれば必ず知っている共通言語です。

 

サッカー選手でいうオフサイドくらい常識です。

 

ペルったらなにが起きる?症状、歯医者での治療内容…

 

ペルった場合、何が起きるのか簡単に解説していきます。

ペルの原因

原因として考えられるのは細菌の感染です。

 

細菌が歯の根っこの部分まで到達し、顎の骨などを巻き込んで炎症を起こした状態です。

 

結果、根っこの先に膿が溜まって痛みが出ます。

 

ペルの症状

症状は人それぞれです。表現の仕方も人によって異なります。代表的なものは以下のとおり。

 

・うずくような感じがする

・何もしていなくても痛い

・噛むと激痛が走る

・膿が出ている

 

歯の根の先まで細菌が感染しているので、神経が死んでいる場合が多くしみるような症状は少ないです。

 

急性(急に症状がでた)の場合は激痛が走り、耐え難い痛みです。 狭い部屋の中で風船がパンパンに膨らんでいるイメージです。

 

慢性(半年〜1年ほど続いている)の場合はじくじく痛い、違和感…ということが多いです。

 

✔︎ 対処方法

痛み止めを飲む指圧ツボを押すといった対処する方法がありますが、 根本的に治すためには歯医者で治療することが必須です。

>>参考:【連休中に歯が痛い…】対処方法を歯医者が解説します【5つある】

 

ペルの診断、検査

ペルの診断は主に以下の方法でおこないます。

 

・問診

・触診

・レントゲン

 

どのような痛みなのか、いつから痛いのか…といった状況を患者さんの話から確認します。

 

その後、歯を触ったり叩いたり噛ませたりして、症状の確認をします。原因の歯を叩くと飛び上がるぐらい痛いこともあります。

 

レントゲンを撮影して歯の内部を確認することで診断することができます。

 

ペルの治療内容

治療内容としては以下のとおりです。

 

・膿を出す

・膿が溜まっていた場所をキレイにする

・清潔な材料で封鎖する

 

まず膿を出すことで中の圧力が抜け、痛みは減ります。

 

その後、膿があった場所を針のような道具(リーマーとかファイルと呼ばれます)とピーピーピーとなる機械を使ってキレイにしていきます。

 

ペルを経験した人はピーピーピーという音を聞いたことがあるかもしれませんね。

 

その後、その空間を清潔な材料で封鎖します。この治療をしないとペルが治ることはありません。

 

封鎖した後は金属をかぶせたり白い被せ物れたりして最終的に歯をつくり、噛み合うようにします。

 

ペルの治療の期間

ペルの治療期間は人それぞれですが、1回で終わることはほぼありません。

 

というよりも割と長くことが多いです。

 

細菌が溜まっていた箇所がきれいになるまでひたすら洗浄する必要があるからです。

 

経験上早い人でも3〜4回、長いと年単位で治療している人もいました。

 

✔︎ 途中で治療をやめないで

ペルの治療は、歯の治療が終わらない、通わされると思われがちな治療のひとつです。

 

毎回同じ治療で、ちっとも良くならないと感じることもあります。ですが、ペルの治療はきっちり治しきることが大切です。

 

中途半端に治療してしまうとまた細菌が増殖してしまうからです。

 

そうするとまた治療の期間が長引いてしまい、どんどん治りが悪くなっていきます。

 

最後まできっちり歯科医院に通いきってください。

 

治療費用

費用は一概にいくらということはできません。

 

歯の種類や症状、使用する材料によって変わってくるからです。

 

ざっくりのイメージ、根っこの消毒だけだと、3割負担の人の保険治療で500円から2000円程度の間のことが多いイメージです。

 

ここにレントゲンを撮影したり物を詰めたりといった費用が加わります。

 

プルもある…【紛らわしい】

歯科業界には「ペル(per)」と似た用語で「プル(pul)」があります。

 

ペルが歯の神経を通り越して根の先まで感染しているのに対し、プルは歯の神経に感染した状態です。

 

プルはペルと違って神経が生きていることが多いので、痛みが出るだけでなく、熱いものがしみたり冷たいものがしみたりします。

 

つまりペルは神経がすでに死んでいるのに対して、プルは神経が生きている状態です。

 

✔︎ プルからペルはある

プルをそのまま放置するとペルになります。つまり、プル → ペルはあります。

 

神経が感染して死んでしまってその後歯の根の先まで感染する…という流れです。

 

逆に同じ歯で、ペルからプルはありません。

 

まとめ:ペルったら、歯医者に通って

 

今回は「ペルった」の意味を解説しつつ、原因から治療法までを紹介しました。繰り返しになりますが、歯の治療はきっちりと治しきることが重要です。

 

実は歯医者である私も最近ペルったので、治療中です。

 

>> 治療の体験記はこちら

 

特にペルの場合は、原因となっている細菌をしっかり取り除ききれいなクスリで封鎖することが大切です。

 

ここをしっかり治療することで、何回も再発したり、ずっと治らないという状態を避けることができます。最終的には歯の寿命を延ばすことにもつながります。

 

歯科医院に通うのは面倒くさいと思いますが、経済的にも機能的にも根気強く通って早めに治すようにしてください。

 

今回は以上です!

 

 

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