【共倒れリスクあり】在宅介護の限界点を解説します【自宅がつらい…】

この記事の書いている私は祖母を自宅で3年ほど在宅介護しました。

 

認知症の方の歯を治療する歯医者でもあります。

 

今はほぼ毎日老人ホームのような介護施設に訪問しています。

 

先日に下記のTweetをしました。

 

『祖母の介護を経験して思ったのは、介護はできる限りプロに頼るべき、ということです。
在宅介護では特に身体も精神も限界を越えて疲弊するし、介護離職は共倒れリスクが高いという理由もあるけれど、なにより認知症になった祖母の言動や行動を目の当たりにしたとき「比較すべき過去がある」のがキツかった。』

 

ちょっと反応を頂いたので、在宅介護の限界について深掘りします。

 

本記事の内容

 

実際に自宅で介護をしている人にとって少しでも参考になると嬉しいです。

 

2分ほどで読み終わります。

 

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在宅介護の限界点【共倒れの危険信号】

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気づいたときには肉体的にも精神的にもボロボロ….

 

在宅介護は、介護者(介護する側)が気づかないうちに自分の限界を突破してしいることがあります。

 

少しでも、客観的にみつめることが大切です。

 

限界の症状

介護する側の「限界」とはどのような状況でしょうか。

 

客観的にみて、限界を考えるべき状況をあげてみます。

 

以下の4つは、実際の経験から、このさき自宅だけで見続けるには困難な状況です。

 

✔︎ 【被介護者(介護を受ける側)の症状】

①認知症状の進行
②弄便
③徘徊
④夜間の奇声

 

✔︎ 【具体例】

・ご飯を食べた直後なのに「ご飯はまだか」、「財布がない」、「 誰かが部屋の中に入ってきている」…このような発言が頻回する場合
・ 自分の便を壁に擦り付けたり、 顔に塗ったり食べる
・ 目的もなく外に出て帰ってこない、警察に保護されている
・ 昼夜逆転、夜に奇声をあげる、

 

このような状況が続くと、冷静な判断が難しくなってきます。

 

介護者がすり減る3つの要素「精神・時間・身体」

介護者は大きく分けて「精神」「時間」「身体」の3つで疲労が蓄積していきます。

 

✔︎ 「精神」の疲弊

精神的に疲弊して、メンタルがやられます。

 

つきっきりで休むこともできず、 目を離しても安心できません。

 

周りの人に迷惑をかけているかも…というのも負担です。

✔︎ 「時間」の疲弊

長時間拘束されるため疲弊します。

 

刑務所の刑務官のように常に監視状態にある状況は、つねに緊張を伴います。

 

自分の時間が持てない、ということもストレスです。

✔︎ 「身体」の疲弊

 

身体はさらに2つの理由で疲弊します。

 

ひとつは睡眠不足、もう一つは腰痛などの肉体的疲労です。

 

眠っていない状態で、痛い腰を酷使してトイレ介助や入浴介助は、かなりの負担です。

 

生ゴミを食べていた

僕が祖母の在宅介護に限界を感じたのは、夜中にゴミ袋に捨ててある生ゴミを食べていた瞬間を見たからです。

 

祖母の認知症状が進んで、言動や行動が少しおかしくなっているとは気づいていました。

 

ですが、自宅で生活した方が幸せなんじゃないかという気持ちの狭間で悩んでいました。

 

結果、そこから老人ホームにお世話になることになり、祖母にとっても介護する側にとっても双方気持ちにゆとりのある生活を送ることができました。

 

限界を越えた在宅介護は共倒れのリスクが高い【状況を客観視】

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在宅介護には限界があります。

 

限界を越えると、適切な判断がつかなくなります。

 

共倒れをしないため、客観的な視点をいろいろと持つことは大事です。

 

要介護度を指標にする

有効な指標としては要介護度があります。

 

5段階まであり、数字が大きいほど介護が必要な状況です。

 

要介護度が3(ちょうど真ん中)になると、1日の半分の時間に介護が必要というデータがあります。

厚生労働省「平成28年度 国民生活基礎調査 介護の状況」

要介護3は特別養護老人ホームに優先的に入居できる介護度ですので、かなり重度です。

 

在宅介護の人数

自宅でなんらかの介護をうけている人数は2019年の時点で約400万人います。

 

つまりこれは介護に携わる人たちも400万人以上いるということです。

 

とても多い、いう見方はありますが、実際に自宅介護している人からすると仲間でもあります。

 

これだけの人数がいます。

 

決して一人ではないですし特別なことでもないので、誰かに頼ることは自分を守ることにもなります。

 

介護離職はオススメしない

自宅での介護に悩みに悩んで、仕事をやめるという選択をすることがあります。

 

結論からいうとこの「介護離職」という選択は、極力避けましょう。

 

介護離職する人は年間約10万人いますが、 会社を辞めた後に後悔するというデータが出ています。

 

再就職できた人は男性で約3人に1人、女性で5人に1人です。

 

収入も約4割近く減ることになります。

 

一人で悩まずに、最後の最後まで「仕事と介護の両立」を考えましょう。

 

自宅介護で限界を感じたら…【共倒れ防止】

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とにかく一人で悩みをかかえないが最重要です。

 

冷静で客観的な判断ができない可能性があるからです。

 

専門機関に相談する【ひとりで悩まない】

介護と仕事が両立できてるうちは、配偶者や身内に相談するのもよいかもしれません。

 

ただし、実際に分担や協力を考えると、早めに専門機関への相談が間違いありません。

 

まずは市町村の高齢者福祉課(呼び方はいろいろで高齢介護課とか介護保険課など)に相談します。

 

そのあとは地域包括支援センター、ケアマネージャーに話を聞いてもらいましょう。

地域包括センター検索(厚労省): https://www.mhlw.go.jp/stf/seisakunitsuite/bunya/hukushi_kaigo/kaigo_koureisha/chiiki-houkatsu/

民間の無料介護相談もありますが、まずは公的な機関で相談しましょう。

 

介護のプランやサービスを見直す

ケアマネージャーに相談して介護のプラン(ケアプラン)やサービスの変更を依頼することもできます。

 

現実と介護度が離れている場合には、要介護認定を再調査してもらうすることもできます。

 

このケアプランの見直しは介護される側 を最優先に考えて作られますが、 介護する側の負担軽減という目的もあります。

 

ですので、依頼することは迷惑でもなんでもなく、当然のことです。

 

状態は常に変化しますので、常にケアマネージャーと連絡できるようにしておきましょう。

 

レスパイトケアという「介護者の負担を減らすための支援」という意味の言葉が存在します。

 

堂々と、人に頼りましょう。

 

介護施設(老人ホーム)への入居を検討

介護施設での入居もとても有効な方法です。

 

ストレスを発散しても、限界に近い状況だと劇的な効果は期待できません。

 

これ以上負担がかかってくると共倒れになる可能性もあります。

 

経済的な問題も抱えていると思いますが、低予算の老人ホームもあるのでまずはさがしてみてください。

 

具体的には「LIFULL介護」という検索サイトが使いやすくオススメです。

 

掲載数が業界最大級で、全国の大手から中小の老人ホームを網羅しています。

 

詳しくは【評判◎】老人ホーム検索サイト『LIFULL介護』を徹底レビュー【親を預けたい】で解説しています。

 

介護離職をして「時間はできるが収入は減る」という状況を作るより、少し持ち出しがあっても「介護のプロに任せる」という選択も考えてみてください。

 

自分の人生を犠牲にしない【介護で重要なこと】

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今回の記事をまとめます。

 

・①認知症状の進行、②弄便、③徘徊、④夜間の奇声….は自宅で介護し続けるのは難しい

・在宅介護は精神的、時間的、身体的に疲弊する

・介護離職すると再就職しにくく、年収も下がる

・早めに老人ホームをさがしておく

・とにかく人に頼る!

在宅介護は介護を受ける側にとっては住み慣れた環境で家族に介護してもらえる、というメリットがあります。

 

その反面、介護する側にとっては負担がかかりストレスや疲労で共倒れしてしまうデメリットがあります。

 

「尽くす」と「犠牲になる」は大きく違います。

 

「尽くしたい」のであれば、とことんやるべきですが、それも自分の健康があってこそです。

 

気づかずに「犠牲になっている」こともあります。

 

介護は「人に頼る」ということがとてもとても大事です。

 

周りの声に傾けつつ、介護する側も気持ちよく支援できる環境を少しづつ整えていきましょう。

 

ひとりじゃないありません!

 

今回は以上です。

 

>>老人ホーム検索:【公式】LIFULL介護





>>参考:【評判◎】老人ホーム検索サイト『LIFULL介護』を徹底レビュー【親を預けたい】

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