【辛い…】訪問歯科衛生士のお仕事、7つのデメリット【大変なのは業務内容だけじゃない】

訪問歯科衛生士のデメリットを知りたい人へ

 

・歯科衛生士で訪問歯科に興味がある。デメリットはなに?

・それ以上のメリットがあれば知りたい

こういった疑問に答えていきます。

 

本記事の内容

 

この記事を書いているボクは、歯科医師です。研修医のときから10年以上、高齢者や認知症患者さんの治療をしてきました。

 

「摂食・嚥下(せっしょく・えんげ)」というマイナー分野を専門にしていて”通院困難な人”を対象に口や喉の治療をしつつ、大学で”高齢者の歯科治療”を教えています。

 

ほぼ毎日、介護施設や精神病院、急性期病院、個人宅を訪問しています。数えたことはないですが、今まで100人以上の衛生士さんとお仕事してきました。

 

Twitter で情報発信しています。記事の信頼性担保につながれば嬉しいです。

 

『スタッフさんの入れ替わりが激しい介護施設。初対面の挨拶のとき、ツンツンピリピリしている人に対して「人見知りなんだろうな」と思う。

2回目も同じだと「嫌なこと、あったのかな」と考える。3回続くと「前世で何かとんでもないことをしてしまったのかも」と思って、そっと距離をおくようにしている』

 

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【デメリット7つ】訪問歯科衛生士のお仕事

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①:人間関係がせまい

歯科界全体に共通することですが、人間関係が狭いです。先生と衛生士さん、限られた人数で仕事をしているので、良くも悪くも人間関係が密になります。

 

訪問歯科診療では車で移動するため、車内の密閉空間で過ごすことが多くなります。良好な人間関係であれば幸せな時間ですが逆であれば地獄です。

 

ここは運によるところも多いので、 心配な人は車が1台しか動いていない歯科医院よりも、訪問先多く、ある程度車を持っている歯科医院に勤務するのはありかと思います。

 

②:書類が多い

外来診療に比べ、書類はめちゃくちゃ多いです。

 

患者さんだけではなく、患者さんの家族、役所、ケアマネージャーさんに出す書類が膨大にあります。しかも、手書きのことも結構多くて、腱鞘炎になりかけます。

 

手書きや FAX の利用率が高い業界です。もう少し、IT化が進むことを期待しています。

 

③:他職種との連携が大変

他の職種の人たちとの連携を密にとることになります。

 

訪問歯科が対象とする患者さんは通院困難な人が多く、自分で意思の決定が難しい人がほとんどです。そのため、家族や介護に携わる人、特にケアマネージャーさんとは治療計画や治療内容について連絡を取り合うことになります。

 

実際に家族が治療見ていないこともあるので分かりやすく説明する必要があったりとか、治療や料金に納得のいかない患者さんの家族にお話をしたりとかそういう業務になります。また、ケアマネさんは月末月初に忙しいので、 その時期はなるべく避けたりするような、細かい気遣いすると喜ばれたりします。

 

④:腰が悪くなる

腰に負担がかかります。歯科衛生士さん共通のデメリットかもしれません。

 

一般歯科ではユニットに患者さんが寝てくれます、訪問歯科の場合はベッドの上だったり、座ったままだったり、首が安定しなかったり、暴れたり、いろいろな患者さんがいるので、腰に負担のかかる体勢で診療することが、圧倒的に多いです。

 

そのため腰のケアはとても大切で、痛くならないよう事前にマッサージやストレッチをしておく、痛くなった時はコルセットを巻くような対策が必要です。

 

⑤:夏の暑さは地獄

夏の暑さは地獄です。患者さんは寒がりな人ばかりで、夏でもクーラーをつけていないのは当然で、逆に暖房つけてる人もいます。

 

熱中症や脱水の対策は必須で、 こまめな水分補給やタオルでの汗拭きは大切です。 車内も走っている時は涼しくなるんですか、止まっている時はあまり冷えることはないので基本的に汗をかきます。

 

冬も寒いですが、夏のほうがきついです。6月から9月までの間は特に注意しましょう。

 

⑥:高確率で体重が増える

基本的に体重が増える衛生士さんは多いです。

 

なぜなら移動の最中にコンビニに寄って休憩することが多いからです。そのときどうしてもお菓子とかカロリーの高いものを食べたくなります。

 

実際、訪問歯科衛生士を始めて半年で10 kg ぐらい太ったひともいます。この誘惑はなかなか断ち切ることが難しいので、なるべくカロリー低め物を食べるようにしましょう。

 

例えば、”さきいか”や”むきぐり”はオススメです。

 

⑦:患者さんが亡くなる

訪問歯科は終末期医療です。そのため、患者さんが亡くなる、そんな場面に出会うことがとっても多いです。

 

患者さんは持病を抱えていることが多く、余命宣告されている人もいます。中には先週まで元気だったのに、今週行ったら亡くなられていることもあります。

 

毎回の診療が勝負です。一瞬一瞬が大切な時間がなので、精一杯治療しましょう。

それでも訪問歯科に携わるメリット

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コミュニケーション能力があがる

コミュニケーション能力を鍛えることができます。

 

病院にこもりっぱなしの一般歯科より、色々な人と関わることができます。一般診療ですと、「先生」「衛生士」「助手」「患者さん」ですが、訪問歯科では患者さんだけでなく、家族、周りで介護に携わるひと達とかかわることができます。

視野が広がりますし、なにより世の中には色々な人がいる、というこを知ることができます。

 

チャレンジ精神が芽生える。(仕事の効率化)

効率的に仕事を考えるようになります。

 

治療時間を少しでも確保するため、移動や書類、道具を工夫をするようになります。自分なりのやり方をトライしてエラーの繰り返しすることで、やりやすいシステムを作ることができます。

 

たとえば「簡潔にわかりやすく書類をかく」「アポイントの道順を考える」「道具の出し入れをしやすくする」。やることは無限にあります。

 

医療的な視野が広がる

人との関わりだけでなく、歯科医療としての経験や知識が広がります。

 

通院困難な人たちの治療は、一般歯科とはまったく別物のスキルが必要だからです。

 

「高齢者」「有病者」「障害者」「認知症」「嚥下」「介護」このあたりの知識やスキルは自然についていきます。

 

これからさらに高齢化社会を迎える日本では、持っていても損のないものです。
>>参考: 訪問歯科衛生士は「未経験」こそチャレンジする価値あり【経験不足でも大丈夫】

自制心がつく

自分を律する力がつきます。スケジュールの管理や優先立て。訪問診療を行う上では重要なことです。

 

アポイントの道順を考えたり、患者さんの治療時間や治療道具を考えたり、患者さんごとに頭を使って考えることはたくさんあります。

 

また、コンビニで食べるお菓子も自分でコントロールしないと、あっという間に太ってしまいます。 そういう意味でも自制心は必要になってきます。

 

やばい職場から逃げる練習になる

新しい職場にチャレンジすることの一つだ自分にとって逃げる練習になるということです。

 

最初からネガティブな話に聞こえるかもしれませんが、実際働いてみないとわからないことは多いですよね。どうしても合わなかった時には、退職することになります。

 

”退職のタイミング”っていうのは重要で、これは新しいことにチャレンジしなければわからないままです。

 

ですので、たとえ退職することになっても、自分にとっては退職の経験を積むチャンスととらえることができます。
>>参考:【辞めたい..】退職理由から考える、歯科衛生士におすすめの転職基準【うつ病回避】

もちろん居心地のいい職場だったり働きやすさならそれはそれでいいんです。けれども物事で一番難しいのは撤退です。

自分の身体や心を最優先に考え、次へのステップにつなげましょう。

 

高齢者、介護、嚥下の知識とスキルがつく

訪問歯科では一般歯科と違って、有病者の治療が圧倒的に多くなります。

 

持病持っていたり、高齢だったり、認知症を患っていたり、このような通院困難な患者さんの治療に関わることで、一般歯科と違う経験をすることができます。

 

特に「高齢者歯科」「有病者」「障害者歯科」に幅広く接することができ、よくみられる治療としては、「義歯」「抜歯」「嚥下」です。

 

介護の現場を密接に関係するので、介護の方法や知識を学ぶことができます 。
>>参考:【歯科衛生士向け】訪問歯科の仕事内容をわかりやすく解説【業務内容はほぼ書類】

まとめ:経験したことは自分の財産になる

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今回の記事をまとめます。

 

・訪問歯科衛生士はデメリットも多い

・考え方でメリットに変えることができる

・訪問歯科衛生士はやりがいのある、魅力的な仕事

 

高齢化が進んでいる日本では、訪問歯科は必要とされてきます。「チャレンジしたこと」「経験したこと」はかならず自分の財産となります。

 

自分の身体と心を大切に、機会があれば訪問歯科に携わってください。

 

今回は以上になります。

 

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