【求人多数】歯科衛生士さんに訪問歯科をおすすめする4つの理由。迷っている背中をソフトに押したい。

訪問歯科に興味がある衛生士さんへ

 

・訪問歯科に興味があるけど、やるかどうか迷っている

・経験不足や実力不足が不安

・外来と比較して、なにが違うの?

 

本記事ではこういった疑問にこたえていきます。

 

本記事の内容

 

この記事を書いているボクは、歯科医師になってから10年以上、高齢者や認知症患者さんの治療をしてきました。「摂食・嚥下(せっしょく・えんげ)」というマイナー分野を専門にしていて”通院困難な人”を対象に口や喉の治療をしつつ、大学で”高齢者の歯科治療”を教えています。

 

ほぼ毎日、介護施設や精神病院、急性期病院、個人宅を訪問しています。数えたことはないですが、今まで100人以上の衛生士さんとお仕事してきました。

 

Twitter で情報発信しています。記事の信頼性担保につながれば嬉しいです。

 

『突然ですが、手の親指を上から見てください。それがあなたの”気管の太さ”です。気管は呼吸の通り道。つまり、これより大きいものを飲み込むと『窒息』のリスクが跳ね上がります。
認知機能や飲み込み(嚥下)機能の低下した人で当てはまっていたら要注意。周りのひとの気づきが助けになります。』

 

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訪問歯科をおすすめする理由4つ。迷っている衛生士さんの背中をソフトに押したい。

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①:訪問歯科に興味をもったことがすべて

どんなきっかけでも、訪問歯科に興味をもったことが全てです。ほんとこれに尽きます。

 

なぜなら、自分の心のアンテナは正直だから。

 

「自分のおじいちゃんに介護が必要」「友達がやっていて、すすめられた」「今の病院に不満がある」「外来での一般診療にあきた」「なんとなく・・」

 

なんだっていいんです。訪問歯科に少しでも興味があって、一体どんな感じなんだろうと思うことから、みんな始まります。ささいなきっかけが、大きくなることだってありますよね。

 

②:高齢者が増え、訪問歯科のニーズは高まる

今でも訪問歯科診療は必要とされています。まだまだ一般の人たちへの知名度は低いです。歯医者はあくまで「通うもの」。けれど、これからはもっともっと必要とされてきます。

 

なぜなら、高齢化が進み、寿命が伸びているから。2000年で男性”77歳”、女性”84歳”だった平均寿命は2020年で男性”80歳”、女性”87歳”。女性は2050年で90歳を越えると予測されています。

 

けれども平均寿命ではなく、健康寿命にも注目してみると、興味深いデータがあります。(健康寿命とは心身ともに自立し健康的に生活できる期間です)

 

平均寿命と健康寿命の差は”10年”。つまり「健康でない期間」が10年間も存在することになります。

 

身体の機能が低下して、外出ができない。買い物どころか歯医者さえ通えなくなる人は増えてきます。虫歯や歯周病入れ歯の手入れができなくなるだけでなく、飲み込みの機能が衰えることだってあります。

 

そのような人達にとっても、訪問歯科の存在は大きなものになりますよね。

 

③:ライフワークバランスを大切にできる

子育てや介護など、仕事とプライベートのバランスを取りやすいです。外来の診療と違って、終了時間が早めの病院は多いです。早いと18:00に終わったりします。

 

パートの募集もかなりあります。治療が終わり15:00くらいに、子供の帰宅時間に合わせて帰る衛生士さんもいます。年齢層も様々で、新卒から70代といろいろな人が働いてます。 初めて訪問歯科を経験する年齢層も様々です。

 

不安だからまずは非常勤から始める人もいますし、自分の生活スタイルに合わせて働くことができるのはメリットです。

 

④経験がなくても大丈夫。自分を実力不足だと思う謙虚な人こそ輝く

外来経験しかなくても大丈夫です。ブランクがあっても心配無用です。外来と訪問は似ているようにみえて、まったく違います。実際に経験してみると「訪問は外来の”出前”ではない」ということがすぐ実感できると思います。

 

外来の経験があれば役に立つこともありますが、実力不足が心配でも大丈夫。

 

むしろ謙虚な人の方が、訪問歯科診療に向いています。寝たきりの人を治療したり、認知症で意志の疎通が難しかったり、口が開かなかったり、そのような患者さんへの治療では”よりそう気持ち”や”優しい気持ち”は大きな武器になります。

 

外来診療では診察する機会のない患者さんばかりです。最初はみんな未経験。勇気をもって、いちど飛び込んでみてほしいです。

>>参考:ブランクがあって不安。そんな歯科衛生士さんには”訪問歯科”がおすすめ【具体的な理由つき】
>>参考:訪問歯科衛生士は「未経験」こそチャレンジする価値あり【経験不足でも大丈夫】

もちろん、訪問歯科に馴染めなくて退職してしまう衛生士さんがもいます。理由の多くは訪問歯科の診療が合わないというよりは、人間関係です。「院長と合わない「お局衛生士と合わない」一般歯科でも同じですよね。

 

もしそうだとしても、それは失敗ではありません。「チャレンジしたこと」「経験したこと」はそれだけで自分の財産になります。
参考>> 訪問歯科で”働く前”の衛生士さんへ送るアドバイス【知っておくとちょっとだけ便利なこと】
参考>> 【求人多数】訪問歯科衛生士の仕事内容をわかりやすく解説。

 

とはいえ、メリットだけではなく、デメリットももちろん存在します。デメリットは下のリンクにまとめています。
>>参考:7つのデメリット。訪問歯科衛生士のお仕事【歯医者が全部話す】

 

一般歯科と訪問歯科の違い

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主役は歯科衛生士

訪問歯科診療の主役は歯科衛生士です。これは間違いない事実です。なぜなら、衛生士さんのおこなう”口腔ケア”が、重要な役目をもっているからです。

 

認知症だったり、高齢だったり、持病を抱えていると通常の診療がむずかしく、口の中の環境が現状維持で精一杯の患者さんも多いです。そのような人への口腔ケアは食べることの維持、つまり生きることに直結します。

 

治療の必要なこともありますが、 治療をする上でも事前の口腔ケアはかかせません。また単に口をきれいにするだけではなく、舌やほっぺたや唇の機能を維持するという意味も含まれます。

 

主役というと、なんだかプレッシャーに感じるかもしれませんが、歯科医師のフォローはありますので安心してください。
>>参考:【効果と目的】「口腔ケアとは?」口腔ケアが必要な理由をピンポイントで書いてみた【歯科医師監修】

 

他の職種の人たちとディープに関わる

外来で働いているだけでは接点のない、いろいろな職種の人たちと接することができます。

 

訪問歯科の対象となる患者さんは歯科医師や衛生士だけでなく、医師や看護師はもちろん、ケアマネージャー、介護士、言語聴覚士、栄養士、理学療法士、作業療法士など多くのプロフェッショナルにかこまれています。

 

これだけ聞くと「えっ?」と思うかもしれませんが、これらの職業の人たちと連携して治療することで、いろいろな情報共有ができます。自分で意志の疎通ができない患者さんは、周りからの情報がとても大切です。肝と言ってもよいかも。

 

昨日熱が出てたとか、 今日はいつもより落ち着きがないとか、3日前から薬が変わったとかそういう細かい情報は周りの人たちから聞き出すしかないので、自然とコミュニケーションを取るようになります。

 

結果自然といろんな知識を得ることもできたり、実践的な技術を覚えることができるのはかなりのメリットです。

 

その場にある道具で治療する

訪問歯科診療は「ある道具で対処する」ことが基本です。外来の診療室と違って、もっていける道具は限られています。とはいえ、外来とほぼ同じ治療はできます。超音波スケーラーもあるし、レントゲンもあります。

 

ただ道具の数には限りがあります。ガーゼ、バー、薬。こだわりのキュレットなんて多分ないです。 患者さんは自分自身で病院に来ることができないため、訪問先での一瞬一瞬が勝負です。突発的な出来事に対応できる能力は自然につきますよ。安心してください

 

まとめ:”大変そう”と思っても、「訪問歯科」にチャレンジする価値はかなりある

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今回の記事をまとめます。

 

・訪問歯科に興味があるなら、一度チャレンジしてみて

・経験不足や実力不足は問題ない。みんな最初は初心者。

・謙虚で心優しき人は求められている

・訪問歯科で経験値はかなり上がる

高齢化が進んでいる日本では、訪問歯科は必要とされてきます。 繰り返しになりますが、「チャレンジしたこと」「経験したこと」は自分の財産となります。ぜひ一度、飛び込んでみてください。

 

少しでも興味を持った方は「具体的な仕事内容」についてのリンクを貼っておいたので、参考にしてください。
>>参考:【求人多数】訪問歯科衛生士の仕事内容をわかりやすく解説。

 

今回は以上です。

 

【働く前にしておくと便利なこと】
>>参考:訪問歯科で”働く前”の衛生士さんへ送るアドバイス【知っておくとちょっとだけ便利なこと】

【デメリットも知っておきたい衛生士さんへ】
>>参考:7つのデメリット。訪問歯科衛生士のお仕事【歯医者が全部話す】

【ブランクや未経験で不安のある衛生士さんへ】
>>参考:ブランクがあって不安。そんな歯科衛生士さんには”訪問歯科”がおすすめ【具体的な理由つき】
>>参考:訪問歯科衛生士は「未経験」こそチャレンジする価値あり【経験不足でも大丈夫】

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