介護施設で依頼している”訪問歯科の診療内容”を知る方法【家族向け。行かずに確認】

家族が介護施設に住んでいて、訪問歯科を依頼している人へ。

 

「現在、自分の身内(両親、おじいちゃんおばあちゃん・・)が老人ホームに入居していて、そこで歯科を頼んでいるのだけれど、実際何をしているかよくわからない 。どうやったら確認できるだろう。

あと、実際に面会に行った確認しておくべきことがあれば知りたい。」

こういった疑問に答えていきます。

 

本記事の内容

 

この記事を書いているボクは、歯医者になってから10年以上、高齢者や認知症患者さんの治療を専門にしてきました。

 

ほぼ毎日、介護施設や精神病院、急性期病院、個人宅で”通院困難な人”を対象に歯の治療をしつつ、大学で”高齢者の歯科治療”を教えています。

 

Twitter でも情報発信してます。一応信用の担保になれば嬉しいです 。

『歯医者なのに”摂食嚥下”というマイナー分野を専門にしたら、控えめにいって3000回は絶望した。絶望対象は自分の無力さ。

それでも10年以上ほぼ毎日、寝たきりや障害をもつ人の診療を続けたら、今は素晴らしい仲間に恵まれ、体も健康☘同業はもちろん他職種の仲間に震えるほど救われた。感謝しかない😂』

 

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訪問歯科の治療内容を”施設に行かず”に確認する方法とは 【4つあります】

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次の4つの方法があります。

①介護施設のケアマネさんや職員さんに聞く
②送られてくる報告書を確認する
③支払額を確認する
④病院に直接問い合わせる

では早速いきますね。

①:介護施設のケアマネさんや職員さんに聞く

状況を確認するためには施設のケアマネさんや介護スタッフさんに聞くのが一番早く、効果的です。

 

介護施設で働いている職員さんは訪問歯科の先生や衛生士と直接話をしている可能性も高く、なにより現場の状況をよく知っています。

 

日々の口の中のケアをおこなうのは現場の介護職員さんです。そのため口の中の汚れや乾燥などの定期的な変化を間近知っていることが多いです。

 

ケアマネさんは訪問歯科からの”診療の報告書”を毎月受け取ることになっています。細かいタイムリーな把握ができなくても一か月ごとの診療経過や内容を教えてくれます。

 

具体的には”電話をかけて直接ケアマネさんと話しをする”です。 しかだけではなく他の用事で連絡することもあると思ってその時に一緒に確認してみると良いです

 

②:送られてくる報告書を確認する

歯科医院から毎月”歯科診療の報告書”が届いていませんか?そこで治療内容が確認できます。

 

歯科医院では毎月の診療報告が義務化されています。入れ歯を作ったり、歯を抜くような、いつもと違う処置をする場合は事前に連絡がくることが多いです。

 

照らし合わせてみてください。報告書の具体例を載せておきます
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③:支払額を確認する

毎月の歯科からの支払額からも診療内容を知ることができます。

 

訪問歯科の診療は、患者さんの状態が安定していれば毎月大きく支払額が変わることはありません。

 

②で書いたように普段と違う処置をする場合は事前に連絡がきます。その月の支払額は高くなります。(通常は翌月請求です)

 

診療費の支払い方法については訪問歯科契約時に決まっています。

 

口座から直接引き落とす場合、施設の料金と合算して払う場合があるので忘れた人は確認しておきましょう。

 

④:病院に直接問い合わせる

具体的に知りたい、少し不満がある、そんなときは直接電話して確認する方法もあります。

 

どうしても人や書類を介してしまうと、状況と把握の不一致が起こりやすいです。今はだいぶ減りましたが、ボクのところでも年に数回問い合わせがあったりします。

 

万が一、提携の歯科医院がわからない場合はケアマネさんや施設スタッフさんに聞くとおしえてくれます。

 

電話をかけたときは”老人ホームの名前と患者さんの名前とあなたの続柄”を伝えて担当者につないでもらうとスムーズです。

治療内容を確認したい、ということは家族を心配してのことですから、気になるところは早めに確認してください。

 

何か問題がある場合でも改善策を考えることができますよね。

 

面会のときは口の中を”直接”確認すべき

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特に自分の親の口の中を覗くことには抵抗がある人も多いです。

 

抵抗があるかもしれませんが、一度やってみることをおすすめします。

 

直接”みる”効果は高い

直接口の中を見ることでより多くの情報を得るだけではなく、今後の治療経過をわかりやすくなるというメリットがあります。

 

また口の中への意識が高いということを周りのスタッフや知らせることで、より一層のケアや治療を期待できます。

 

ポイントを押さえて口の中を確認する

一言で口の中を確認すると伝えてもどこを見て良いか分からないからですよね。

 

まずは歯があるかを確認しましょう。歯がある場合は”歯と歯ぐきの境目”。ここに汚れがないかチェックするだけで大丈夫です。

 

食べた直後は特にそこへプラークと呼ばれる汚れがつきます。

 

歯がないときは入れ歯の有無を確認しましょう。入れ歯は入れ歯の汚れも見てみてください。特に入れ歯の”裏側”や”金属のバネがついている場所”は汚れが溜まりやすいです。

 

最後にベロをチェックしましょう。”白くなったり緑になったり黒くなったり”していませんか。通常うっすら白く汚れがのっている状態では問題はありません。

 

汚れがついているから口腔ケアができてないとか歯科治療ができていないとかそういうわけではありません。

 

施設の職員さんも口腔ケアの時間が決まっているので、面会時はまだ行っていないことも多々あります。

 

あくまで以前と比べてどうだったか、これからどうなるかというあくまで基準として判断してくださいね。

 

”口をきれいにすること”は”生きること”

もし汚れや乾燥に気づいたら、ぜひキレイにしてあげてください。

 

先ほども書いたように自分の親の口を覗くのには抵抗がある人は多いと思います。

 

それに加えてきれいにするなんてなかなか気持ちが乗らない気持ちはわかります。

 

口は常に外と触れています。汚れやすい環境です。

 

口の中の汚れや乾燥は”誤嚥性肺炎”や”窒息”を引き起こします。そのため口の中をきれいすることは”生きること”でもあります。

 

スポンジで汚れをとって、リップを塗る感覚で口の中を保湿しましょう。10秒もあれば終わります。

 

もしお部屋にスポンジやジェルを使っていないのであれば、お部屋に置きましょう。スタッフさんにお願いすれば、日常もやってくれます。

 

このあたりは診療内容とは関係ないのですが、「リフレケア」という保湿ジェルはおすすめです。綿棒やスポンジで口の中に塗るだけです。保湿性が高く、”はちみつ””ライム””りんご”の3つから選べます。

 

ただ欠点もありまして、ベタつく感じに個人差があること、少しコストが高いこと、です。ですので最初はお試しで低コストのもの小さいサイズを購入してもいいかもしれません。ドラッグストアで販売しています。

 

「だれでも、いつでも、口をキレイにできる環境」を作っておくと効果的だと思います。

 

訪問歯科診療に立ち会うのも”あり”

訪問の時間を病院に確認して一度立ち会ってみてはいかがでしょうか?

 

直接立ち会うのは少し億劫に感じるかもしれません。ですが先生の感じも分かりますし、直接いろいろ質問できるのはメリットだと思います。

 

またどうしても訪問歯科が合わないなら変えることもできます。訪問歯科の探し方という記事のリンクを貼っておくのでもしどうしても参考にしてみてください。

 

ただ介護施設と提携している医療機関となるため、自分で探すことになってしまいますので、できるなら今の歯医者さんとうまくつきあってみてください。

 

仮にそれでもどうしても口腔ケアができていない、治療が何も進まない、そんな状況なのであれば、きっと他のことでも施設に対する不満が続いてしまうはずです。

 

そのときは老人ホームを変えるという選択も考えた方がよいかもしれません。

 

最近は費用だけでなく、「LIFULL(リフル)」という介護の大手が運営しているツールを使うと、職員体制やリハビリ体制の手厚い施設を探すことできます。

 

ハイクラスや駅近のような細かい条件からも調べることができるので、すぐに変えるということは難しいと事前のリサーチはしておいて損はないですよね。

まとめ:訪問歯科の治療内容を確認しておくことは必須です

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今回のポイントをまとめます。

・訪問歯科の治療内容を”施設に行かず”に確認する方法 は4つあります

①介護施設のケアマネさんたちに聞く
②送られてくる報告書を確認する
③支払額を確認する
④病院に直接問い合わせる

・自分で直接確認することも大事

・訪問歯科や介護スタッフと情報共有して長生きしましょう

口の中の機能は食べるだけではなく、飲み込んだり、話したり、複雑な機能を持っています。その口の中をメンテナンスすることで健康寿命を延ばすことができます。

 

繰り返しになりますが、重要なのは定期的に口の中の状況を確認すること。家族に会う時間の中に少しだけそんな時間を取り入れてみてください。

 

今回は以上です。

 

 

 

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