感染症が蔓延しているとき「受けるべき歯科治療」と「延期すべき歯科治療」

2020年4月28日現在新型コロナウイルスが蔓延し自粛の生活を続けています。

今は人と人との接触を極力断つことが自分の身も大切な人の身を守ることにつながります。自分への感染を防ぐだけでなく、他人へ感染させるために、そして病院の負担を軽減するために感染症の流行しているときには、緊急性のある歯科治療のみをおこなうことが大切です。

緊急性のある・・といわれてもわかりにくいですよね。一概に歯科診療を受けるなと言っているわけではありません。歯が痛くなることはとてもつらいです。歯茎の腫れもつらいです。そのような症状を我慢して放置する必要は一切ありません。

どのような症状のときに歯科受診をすべきか、どのような症状であればしないべきか・・をまとめてみました。最初に紹介するまとめは「症状ごと」にまとめています。後半のまとめは少し専門的な病名だったり症状を具体的に列挙しています。参考にしてみてください。(最初に紹介するまとめで十分対応できると思います。)

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緊急性のある歯科治療とは

まず緊急性のある歯科治療とはどのようなものでしょうか。それは「生命に関わる状態」「激しい痛み」「進行性の出血」「感染防止するために即時治療が必要なもの」をいいます。

逆に緊急性のない歯科治療とは基本的に無症状のものをいいます。感染症が蔓延しているときは飛沫が飛ぶやすい処置は特にNGです。

「通うべき症状」「延期すべき症状」をそれぞれ紹介していきます。

歯医者に通うべき症状

まずは通うべき症状です。

【通うべき症状】

・痛い
・腫れた
・根っこの治療中
・食事困難な入れ歯の破損
・早期に必要な被せ物の装着

補足していきます。

「痛い」は緊急性ありです。遠慮なく歯医者へいきましょう。
「腫れた」も同様です。痛みもある場合もありますが、痛みのない場合もあります。どちらも病院へいきましょう。

「根っこの治療中」も神経の穴を塞ぐまでは通いましょう。途中でやめてしまうと再発したり治りが悪くなってしまいます。 神経の穴を塞いだか確認するには、次回型取りをするとなった時は根っこの治療が終わっている目安になります。また神経の穴を塞いだ日は必ずレントゲンを撮ります。 神経の穴に薬がしっかり詰まったか確認するためですこの薬は白く映ります。

「食事困難な入れ歯の破損」も緊急性の高いものです。例えばほとんど歯が残っていない状態で入れ歯が使用不能になる場合など。

「早期に必要な被せ物の装着」も多くの場合はこれで治療がひと段落するはずですので終わらせてしまいしょう。とくjにブリッジと呼ばれる3本以上つながった被せ物は装着してしまいましょう。

歯科治療を延期すべき症状

つぎに延期すべき症状です。

【延期すべき歯科治療】

・定期検診
・歯石とり
・痛みのない虫歯
・症状のない抜歯
・積極的な型取り
(・前歯がとれた)
(・入れ歯の作成)

延期すべき歯科治療はこれらに限定されているわけではなく特に()は個人差あります。

例えば前歯が取れてしまった時、見かけを気にする人もいれば全く気にしない人もいます。奥歯が欠けてしまっても食べられないことを気にする人もいれば、 一本ぐらいと気にしない人もいます。

今まで使ってた入れ歯がなくなってしまって困っている人は緊急性がありますが、今ある入れ歯以外にもう一つ作って欲しいという場合は緊急性は薄くなります。

迷ったときは・・

緊急性とはあくまで個人の主観に大きく影響されます。そのため「歯の治療」と「感染リスクの高さ」と比較して考えると良いと思います。迷ったとき極端な話をすれば、このくらいの痛みなら感染するよりマシと思えるかどうかを判断基準にするとよいでしょう。その判断基準は以下のエントリーで紹介しています。
shirotanu.com

通院前に電話をしましょう

通院前に電話を入れるのはとても良い方法です。自分の身を守ることにもなりますし、事前に症状を伝えることで治療時間の短縮効率化を期待できますし、医療者側の負担を少なくすることもできます。


普通の患者さんはここまでで十分だと思います。

次はもっと細かく症状を分けたい人のために、アメリカ歯科医師会のガイドラインを参考に専門的な症状を挙げています。これを基準に通うべきか通うべきでないかを紹介します。

詳細な症状による緊急歯科治療の例

【緊急歯科治療の例】
・歯髄の炎症による痛み
・感染根管の痛み
・親知らずの痛み
・ドライソケット
・膿瘍または局所的細菌感染
・骨折
・外傷
・縫合糸除去
・腫瘍患者の義歯調整
・矯正ワイヤーによる損傷
・障がい者など定期的なメンテナンスの必要な場合

ズキズキしたりバクバクするような痛みは緊急性のあるものです。夜間痛を生じるものも通院した方が良いでしょう。歯を抜いた後に出るドライソケットという症状は、薬だけではなかなか治りにくいので注意が必要です。骨折や外傷など原因の明らかなもので痛みがある場合は通院しましょう。

腫瘍で顎を切除してるような場合の義歯は調整が必要です。歯を抜いた後の抜糸や矯正ワイヤーによる損傷は歯医者による原因の除去が必要です。虫歯が広がってしまうリスクがある人にも定期的なメンテナンスはかかせません。

【緊急性のない歯科治療】

・定期検診
・クリーニング
・急性以外の矯正手順
・無症状の抜歯
・無症状の虫歯治療
・審美的な歯科処置

これらは含まれますが、限定されません。無症状であればこれら以外にも当てはまると考えてください。

まとめ

時間ができたからと歯のクリーニング屋定期検診にの問い合わせを受けることがあります。けれども感染症が蔓延している時期に積極的に歯科治療をおこなうことは感染のリスクを上げてしまうことになります。「感染する」可能性もあれば同時に「感染させる」可能性もあります。そのために自分が「やれることはやる」「やらないことはやらない」の区別をハッキリさせておきましょう。

歯科治療においても同様で、自分にとって本当に必要な治療を受けるべきで、すべての歯科治療をうけるべきではないということではありません。歯の痛みが出ないようにメンテナンスをおこなうこともとても大切です。そのためにはまずは毎日歯をしっかり磨きましょう。

最後に繰り返しになりますが、歯医者に行く前に電話を一本いれることを忘れないでくださいね。
>>参考:新型コロナウイルス感染症流行期における口腔ケア。今日から介護士さんや衛生士さん、ご家族にできること。そして歯科の役割。

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