長い間入れ歯を入れてない人に入れ歯を作るべき?高齢者や認知症の患者さんに訪問歯科ができること。

今回は入れ歯をしばらく入れてない人が入れ歯を入れるメリットとデメリットを紹介していきます。

・母が歯ぐきで食べてる
・利用者さんが入れ歯を使っていない

どうしたらよいですか?
そのような相談を受けることがあります。

人は上の歯と下の歯が噛み合って食事をします。若い時はそれが当たり前でも年齢を重ねるごとに 歯が抜け落ち噛み合わせがなくなっていきます。それを補うために入れ歯を作りますが、しばらく時間がたつと使わなくなり結局は歯のない状態で食べてしまっている人。実は結構いらっしゃいます。

それでも本人はあまり気にしていない(というよりこの状態に慣れてしまっている)で生活していて、しばらくたってできることなら入れ歯を入れてあげたいと家族が希望したり、周りの人(ケアマネさんや介護士さん)から入れ歯を作ることを勧められて、歯科を受診します。

本人としてはきっと今まで使っていなかったので、また入れ歯を入れることに不安があったりしますよね。そんな心配のある人のために、しばらく入れてない入れ歯をしばらく入れてない人が入れるメリットとデメリット紹介していきます。

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入れ歯を作るかどうかの前に

入れ歯を作るためには口の中の状態が清潔に保ち、そして完成後も清潔な状態を維持することが大切です。柔らかい歯ぐき(粘膜)に固い入れ歯が覆いかぶさるため、歯茎が腫れると入れ歯を装着したときに強くぶつかり痛みが出てしまうからです。
まずはしっかり歯磨きするようにしましょう。

入れ歯をしばらく入れてない人が入れ歯を装着する『メリット』

咬(か)める

入れ歯は噛むためのものです。かみ合わせを回復することで食べ物を噛み切ったりすりつぶしたりできるようになります。

発音がよくなる

口の中で歯や舌や頬っぺたを使うことで言葉がうまれます。入れ歯を入れることで発音がしやすくなり、話しやすくなります。

見た目が良くなる

入れ歯を装着することで顔のハリが戻り、見た目が若返ります。普段は顔がクチャクチャでも入れ歯を入れると別人になる人も多いです。

痛いときにはずすことができる

差し歯と違い、入れ歯は痛いときや違和感のあるときにはずすことができストレスから開放されます。歯ぐきを休ませることもできます。

認知機能の低下を防止する

モノをかむことは脳を刺激し認知機能の低下を防止します。話をしたり、運動したりすることも健康維持にとても有効です。

家族や本人の希望

「入れ歯を作りたい!」という本人や家族の強い意思はそれだけで入れ歯を作成する大きな理由になります。

入れ歯をしばらく入れてない人が入れ歯を装着する『デメリット』

痛みや違和感がでやすい

しばらく入れてない人にとっては違和感が出やすいです。特に制作直後は何度か調整が必要です。この時期に嫌になり(こんな思いをするなら今まで通りで良い)再び使わなくなってしまうことが考えられます。何度も作り直している場合に起こりやすいです。

食事形態と合っていない

病気や高齢で飲み込む機能が衰え、柔らかい食事を食べていることがあります。このとき噛む必要のない食事を食べている状態で入れ歯を装着することになります。全身状態に応じて、安全な栄養確保を有線し入れ歯の未装着を選択することがあります。

認知症が進行しいて使いこなすことができない

認知症が進行している場合、入れ歯を作成するデメリットが複数挙げられます。

・メンテナンスが難しい
入れ歯は夜間に外して水に保管することが推奨されます。自分で管理が難しい場合は入れ歯のメンテナンスが難しくなります。劣化や紛失につながります。

・飲み込むリスクが高い
特に入れ歯が小さい場合、飲み込んでしまったり、窒息してしまうことが考えられます。

・紛失しやすい

入れ歯が食べる道具と認識ができないほど認知症が進んでしまった人は口から取り外してポケットに入れたりゴミ箱に捨てたりしてしまう可能性があります。過去に紛失経験がある場合は要注意です。

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・痛くないのにはずしてしまう
認知機能が低下するほど入れ歯をいればと認識できまくなり、異物と感じて装着できないことがあります。

・痛くても無理に使ってしまう
痛みを感じにくいような場合は歯茎が真っ赤になるまで使い込んでしまうことがあります。痛みを感じた時にはかなり歯ぐきが悪い状態ということも。

最終決定は本人。または家族。

これらのメリットデメリットを踏まえて最終的に入れ歯を作るかどうか決めるのは本人またはその家族です。歯科医師として作った方が良い場合はもちろんお勧めします。あとは本人(本人の判断能力が低下している場合は家族が気持ちを代弁)の希望、そしてケアマネージャーさんをはじめとする介護に携わる人の知識や技術や時間を確認し、総合的な着地点を探すようにすると良いと思います。

少しでも迷っているなら作ってみてもいいかもしれません。この時点での決定が全てではなく、本人の状況によって治療方針が変わることはよくあります。

まとめ

「入れ歯がないから食べられない」
この状況は正しくもあり間違ってもいます。

噛むことができない人は入れ歯を入れることで咬むことができるようになります。
ただし飲み込むことができない人は入れ歯を入れただけでは飲めるようになりません。

噛むことと飲み込むことは似てはいますが異なるものです。本人の状況をしっかり確認しながら上の紹介したメリットデメリットを踏まえ、入れ歯を作るか作らないかを考えてみてくださいね。

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